1つのキーワードで現在の混迷期の本質を突く
日米経済の低迷、ギリシャ・欧州信用不安、円高、ドル・ユーロ安、中国経済のバブル化など、世界は暗い時代が続いています。これらが金融市場混迷の原因になっているわけですが、次々と現れる危機や事件に目を奪われると、現代経済に共通する根源的な問題が見えて来ません。
投資家に必要なことは世界情勢に敏感になることではなく、混迷期の本質がどこにあるかを把握しておくことです。そうすれば、時代の方向性を読み誤ることはなくなります。
講演ではたった1つのキーワードを紹介します。それだけで、これから5年以上続くと予想される混迷期の本質をお伝えし、その対処について解説します。
混迷期に有効な資産運用戦略
混迷期にふさわしい資産運用の戦略とは何かを考えます。ここでは株式だけでなく、FXや債券、商品についても取り上げます。
相場には混迷期と上昇期とがあります。これは必ず交互にやってきます。
株式を例に取るなら、上昇期の典型例は2000年に天井となったIT相場、2007年に終焉を迎えた新興国相場です。混迷期はそうした上昇期のあと、暴落で始まります。その後上げ局面、下げ局面が繰り返され、方向性の見えない展開が続くのが特徴です。また、混迷期は上昇期に比べて長い期間続く場合がほとんどです。
現在は混迷期です。混迷期の性格をつかんで投資に活用してください。
具体的には
- 各種の金融商品に分散して投資することは有意義か。たとえば、株とFXの両方に投資すると、片方に投資する場合に比べてリスクが減少するか。
- 混迷期に有益な資産運用方法とは何か
- 商品(貴金属や穀物)への投資は資産拡大に貢献するか
をお話しします。
混迷期の株式投資法
拙著「株の公式」において、投資の公式を披露しました。その中で、投資の意思決定の8割は機械的に行うべきだと主張しています。混迷期においては、この公式を修正する必要があるでしょうか。相場が低迷する時期において銘柄を選択する場合は、何に重点を置くべきでしょうか。
上記のチャート、加藤産業は新高値更新前の3四半期の経常利益伸び率が平均して38%でした。チャート上でも、新高値更新前は値動きが乏しくなっています。これは通常、潜在的上昇エネルギーが蓄えられていることを表わす、有望なチャートのはずです。
にもかかわらず、高値更新からその直後の天井まで9%しか上がりませんでした。混迷期の典型的なチャートパターンです。どこに問題があるのかを考えます。
なお、講演後は昨年と同様に、個人的なご質問にお答えする時間を設けています。短時間にはなりますが、お一人ずつ丁寧にお答えします。昨年は最後の質問者には50分お待たせしました。お急ぎの方はお早めにお並び下さい。当日お時間のない方はメールにてご質問下さい。