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 魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ著/世良 敬明  長尾 慎太郎  鶴岡 直哉訳パンローリング
 
 
全部を読み終えた感想を、あえて一言で述べると極めて実践的と言う事につきます。
株式投資に興味を持って10数年。投資に関する仕事を手掛けた期間を含め、現在ま
でかなりの本を読んできました。読むといっても、自分が資産の運用を行う際に必要
な知識を身に付けるというスタンスをとっていたため、本の選択には相当神経を使っ
ていました。 ところが、実際に役に立ったといえる本は、おそらく両手で数えきれる程度ではない
でしょうか。さらに、“売買に直結している。”という本というのは、さらに少ない
というのが現状です。その、非常に稀少な本というのが、この本だと思います。 この本には、実際のトレードの仕方など、既存の本では曖昧なことが具体的に述べら
れています。私は、投資に大切なことは、“自分で考え、自分でトレードするこ
と。”だと思っているので、この本に書いてあることが、自分の投資戦略を考える上
で非常に役立ちました。  低レベルの株式投資本が溢れている現状で、これだけの内容の本が登場したしたこ
とは非常にうれしいことです。著者も実際に投資で大成功した“マーケットの魔術
師”の1人であることからも、内容に自信が持てるのではないだろうか?(この点
が、日本の投資の本と違うところ。これらの本の著者が、本当に儲けているのだろう
か?疑問です。) 最後に、あえて難点を言えば、投資の初心者には、ちょっと難しいかな?と言うとこ
ろでしょうか。(和訳の表現も含めてですが。)それと、贅沢をいわせてもらえば、
バーチャートをローソク足にして頂けると見やすくてありがたいのですが。 値段が高いと思われる人もいますが、つまらない本を何冊も買うことを考えれば安い
ものです。パンローリングさんから、この本のような実践的な本が出版されたこと
は、自己責任で資産運用を行われなければならない投資家の皆さんにとって大きな
ターニングポイントになったと思います。私を含め投資に携わる方々は、“投資をす
る前に、良書を読んで勉強すること”が大切ではないでしょうか。 
(ロンリートレーダー)
 
【内容について】〜当方は株式の個別銘柄売買しかしませんので、下記内容は株式(の短期売買)を前提とするものです。
 
 
【短期売買の「よい教科書」】この本に紹介されている個々の売買法について、その妥当性を検証することについては、『株はチャートでわかる』のP150に記載のとおりであり、一個人が容易に判断下せるものでもないであろう。
 正直いって、予想以上に重厚な内容であり、それ相応の評価を得て生き残って来た書物なのだから、それを手にして一ヶ月もたたない者が、その本質的部分に安易な評価を下すべきではないし、またできないであろう。
 『短期売買のバイブル』という触れ込みも、なるほど納得がいく。初心者からベテランまで、短期売買を志すものは、読んで損はない本である。
 初心者は、「短期売買とはどういうものか」を知り、また自己の売買法を確立していくプロセスで、大変参考になるだろう。
 すでに自己の売買法を確立し、実績をあげているトレーダーにとっても、自分のスタイルを見直す、よい機会を与えてくれる。
 セミプロのトレーダーでも、自己の売買法をいくつかのパターンに分けてシステム化している人は少ないだろう。相場で安定的に勝つためには、ここまで厳格に相場を見、勝ちパターンを法則化する人がいるということを知るだけでも、勉強になる。
 短期売買の腕前が、いかなる水準にあるかは、いかに厳しく相場の動きを分析しているかという点にあらわれる。インターネットの掲示板を見ていると、他人から聞いた目標値を信じて株を買ったり、たとえ目標値に到達しても、目標値を変えてしまい利食いをしない人がいる。この手の人たちは、頭に描く相場と現実の相場の間に大きなギャップがあり、初心者ほどこの傾向は大きくなる。
 厳しい目をもって相場を見るということ、それはどういうことかを教えてくれるよい教科書になる。
 
 
【気付いた事】バイブルとしては、これでよいのかもしれない。ただ、あえて個人的な好みという面から、少しだけ不満な点も記しておこう。
 まず第一に、表現がわかりにくいという点である。個々の売買パターンを説明している箇所だが、一読しても分かり難いと感じた。理解してしまえば、何でもない内容なのだが、やはりこれは表現的にわかりにくい(図などの配置も含め)、ということではないだろうか。
 ひとつには、英語のいいまわしをそのまま日本語にしたため、感覚のギャップがあるのかもしれない。というのは、『株はチャートでわかる』の方の説明は、一読しただけですんなりと消化できたからである。
 また、掲載されているチャートであるが、外来のものはバーチャートで書かれており、日本のトレーダーには馴染みにくいところだ。でも、これはしかたないか。
 その他、高価な本として売り出すために大きな本にされたのは、ひとつの戦略だろうが、正直いってこれは使いにくい。暇な時間に寝転んで本を読むことが好きなのだが、この本は寝転んで読むことができないので困った。机(テーブル)の上におかないと読めない本だ。
 辞書のような装丁にしても豪華なイメージはかもし出されるから、実用性の点からは、サイズを小さくしてもらいたい。バイブルというからには、何度も読むものであって、本棚に飾る類の書籍ではないと思うのだが、いかがだろうか。
 
 
 
 
 
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