ここ数年、大企業といわれる会社が次々と倒産に追い込まれ、世間を驚かせています。 このように、従来、大企業といわれていた会社が倒産しているのは、実は突然の出来事ではありません。会社の内部では何年も前から、その「うみ」が溜まっていたといえるでしょう。 しかし、昨今の会計基準の改革によって、「うみ」が表面に表れ、会社の真の財務体力や経営方針が浮き彫りになってきました。ただし、せっかく会社の実力が浮き彫りにされても、会計の知識がなければ、その実力のほどを測ることはできません。また、単に、会計の知識は会社の業績などを分析するためだけのものではなく、日本経済の抜本的な構造改革が叫ばれている今、会計は個々人の将来設計のための強力な武器となると思われます。 しかし会計というと、どうしても数字のイメージがつきまとい敬遠しがちです。この本では、会計に少し興味を持ちつつも、今一歩を踏み出せないでいる方たちのために、企業会計の大枠と、その大枠を学ぶための最低限の基礎的な事柄を説明してあります。会計についてまったく知識のない方を対象にした入門書ですので、肩肘張らずに読んでみてください。 また、「超入門」ということで、細かい会計の事項については割愛しておりますので、ご了承ください。 この本が、会計をまったく知らない方の、会計への第1歩となれば幸いです。
【 目次 】
◎第1章 会計とは何か？
◎第2章 複式簿記の手続き
◎第3章 企業会計原則
◎第4章 新会計基準の導入
◎第5章 管理会計の基礎
◎第6章 税務会計の基礎
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