新しい金融秩序 来るべき巨大リスクに備える

経済社会に横たわる見えざるリスクが個人の富に対する脅威となっている。政府でさえも対処しきれないほどの巨大リスクを回避するため、市場の力を最大限に活用した「新金融秩序」の構築を提唱する画期的な書。

目次

第1部 進化を続ける世界の経済リスク
第1章 1950年以降の世界はどのように違っていたか
第2章 経済的リスクという隠された問題
第3章 新技術はなぜリスクを生み出すのか
第4章 40人の盗賊――多種多様な経済リスク

第2部 科学技術はどのようにして金融上の新しい機会を生み出すのか
第5章 リスク管理に応用される新情報技術
第6章 リスク管理に応用される心理学
第7章 金融における発明の性格

第3部 新しい金融秩序のための6つのアイディア
第8章 生計と住宅価格のための保険
第9章 マクロ市場――最大のリスクを取引する
第10章 所得連動型ローン――困窮と破綻のリスクを削減する
第11章 不平等保険――所得分配を保護する
第12章 世代間社会保障――老若間でリスクを共有する
第13章 リスク管理のための国際合意

第4部 新しい金融秩序の展開
第14章 グローバル・リスク情報データベース
第15章 新測定単位と電子マネー
第16章 アイディアを実現させる――研究と広報

第5部 連続的な歴史的プロセスとしての新しい金融秩序
第17章 主要な金融上の発明からの教訓
第18章 主要な社会保険の発明からの教訓

エピローグ――抜本的な金融革新のモデル

注記
参考文献
索引

著者紹介

1946年生まれ。1972年マサチューセッツ工科大学で経済学Ph.D.取得。金融理論、マクロ経済学、統計学、行動経済学、計量経済学等を駆使し、広範な言論活動を展開する注目のエコノミスト。イェール大学経済学部教授。全米経済研究所研究員、ニューヨーク連銀諮問委員会メンバー等も務める。前著Irrational Exuberance（邦題『投機バブル 根拠なき熱狂』ダイヤモンド社刊）は、刊行直後より主要紙誌で絶賛され全米ベストセラーに。主著Macro Marketsは1996年度ポール・サミュエルソン賞受賞作。

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