2000年3月期決算から、「企業集団全体を対象とした連結決算ベースの情報が主、単独・個別企業を対象とした単体決算ベースの情報が従」となりました。名実ともにグループ経営（連結経営）時代の幕開けです。 本書は、連結会計を実践するために、(1)日々の取引データはどのように認識されている必要があるかについての解説の試み（これは連結会計のための情報インフラストラクチャー構築・整備上の基礎知識）や、(2)連結会計実務の幹となる処理手続についてのピンポイント解説と、連結初年度を想定したモデルによる一貫解説の両面からによる解説の試みなどを行うことで、単に会計経理部門の方々のみならず、広く現業部門や経営企画・関係会社管理・情報システムといった部門の方々にもお役に立つものとなっています。 現場担当者であれ経営者であれ、新入社員であれ中堅社員・経営幹部であれ、広くビジネスに従事される方々にとって、本書が、連結経営（グループ経営）時代におけるビジネスピープルの必須アイテムとしてお役に立てば幸甚です。 なお、本書中の意見・見解にかかわるところは、いかなる組織・機関・団体をも代表するものではありませんことをお断りしておきます。
【 目次 】
◎第1章 連結会計はなぜ必要か? 連結会計で何がわかるのか?
◎第2章 会計関連法制度の変革と連結会計
◎第3章 連結会計の基礎的な実務の全般を理解する
◎第4章 連結会計実務の処理手続の基本を理解する
◎第5章 日々の取引データはどう把握すべきか
◎第6章 「連結会計初年度の処理手続」をモデルで理解する