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エリエッテ・ジュマン/野村證券/野村総合研究所/事業リスク研究会 コモディティ・ファイナンス

コモディティ・ファイナンス

エリエッテ・ジュマン, 野村證券, 野村総合研究所, 事業リスク研究会
日経BP
A5判 568頁 2007年7月発売
本体 7,800円  税込 8,580円  国内送料無料です。
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世界は商品(コモディティ)に飢えている――――石油、天然ガス、電力、金属、穀物、天候、排出権……企業活動の明日を左右する新たな巨大金融市場「コモディティ」の価格形成理論とデリバティブ取引の基礎知識を網羅した決定版テキスト。 本書前半ではコモディティ市場に関する基本的なファイナンス理論を詳しく解説し、後半では、それぞれのマーケット(農産物、金属、石油、ガス、電力、石炭など)の概要と価格動向を分析する。金融機関や事業会社(商社、電力・ガス会社)、機関投資家、年金運用の実務家など、コモディティ市場に携わるプロフェッショナルのための必読書。

目次

序文 by ナッシム・ニコラス・タレブ

第1章 コモディティのスポット市場と先物市場
1.1 コモディティ・スポット取引の重要性
1.2 フォワード契約と先物契約
1.3 先物市場への参加者
1.4 先物市場の構造
1.5 海上輸送とフレイトの現物・フォワード市場
1.6 先物市場における取引量、流動性、建玉残

第2章 スポット価格とフォワード価格の均衡関係
2.1 先物市場における価格発見機能
2.2 貯蔵理論、在庫、コンビニエンス・イールド
2.3 希少性、埋蔵量、価格のボラティリティ
2.4 先物価格と将来時点のスポット価格の期待値
2.5 無裁定の下でのスポット価格とフォワード価格の関係
2.6 先物契約の損益
2.7 フォワード価格と先物価格の関係
2.8 コモディティ市場におけるインデックスの意義

第3章 コモディティ価格過程の確率モデリング
3.1 ランダム性とコモディティ価格
3.2 コモディティ価格の分布とモーメント
3.3 ファイナンス数理の基軸となるモデリング
3.4 平均回帰性を有する金融商品モデル(金利からコモディティまで)
3.5 価格のパスに対する確率的ボラティリティとジャンプの導入
3.6 コモディティ価格に関する状態変数モデル
3.7 コモディティ・フォワード・カーブの過程

第4章 プレーンバニラ・オプションのプライシングとヘッジ
4.1 一般的な定義
4.2 ヨーロピアン・コールとプットの取引戦略
4.3 プット・コール・パリティ
4.4 ヨーロピアン・コールの評価とBlack-Scholes公式
4.5 Merton(1973)公式とコモディティのスポット価格のオプションへの適用
4.6 コモディティのスポット価格のオプション
4.7 コモディティの先物オプションとBlack(1976)の公式

第5章 プレーンバニラ・オプションのリスク中立評価法
5.1 Black-Scholes-Merton公式の第二の証明
5.2 リスク中立測度下のコモディティ価格過程
5.3 プライシング測度下でのコモディティ先物の価格過程
5.4 株式オプションにおけるインプライド・ボラティリティとレバレッジ効果
5.5 エネルギー・オプション価格におけるインプライド・ボラティリティと逆レバレッジ効果
5.6 バイノミアル・ツリーとオプション・プライシング
5.7 コモディティ・オプション評価における確率的金利の導入

第6章 アジアン、バリア、クォント・オプションの解法――モンテカルロ・シミュレーションと解析的公式
6.1 ヨーロピアン・オプションのモンテカルロ法
6.2 アジアン(算術平均)オプション――コモディティ市場における主要な金融商品 プライシングについて
6.3 変動行使価格アジアン・オプションを通じたフォワード・カーブ形状の取引
6.4 バリア・オプション
6.5 コモディティ・クォント・オプション

第7章 農産物コモディティ市場
7.1 はじめに
7.2 穀物市場
7.3 ソフト・コモディティ:コーヒー、コットン、ココア、砂糖
7.4 柑橘類とオレンジジュース
7.5 家畜市場
7.6 農産物コモディティ市場におけるテクニカル分析

第8章 金属の市場構造とその価格
8.1 はじめに
8.2 金属について
8.3 金属市場とその運用の概観
8.4 一般的な価格変動の特徴付け
8.5 金属の価格変動の特徴付け
8.6 結論

第9章 世界市場の中での石油市場
9.1 石油が取引される理由と世界のエネルギー価格との関連性
9.2 原油市場
9.3 石油製品市場
9.4 結論

第10章 今後数十年のガス市場
10.1 世界ガス見通し
10.2 ガス生産国
10.3 ガス・スポット市場
10.4 天然ガス先物とオプション
10.5 高まるLNG(液化天然ガス)への関心

第11章 スポットとフォワードの電力取引
11.1 はじめに
11.2 電力産業の構造:垂直統合から事業分離、再編後の寡占へ
11.3 スポット電力市場と市場制度設計
11.4 調整市場と予備発電能力
11.5 電力デリバティブ市場
11.6 電力スポット価格のモデル化:平均回帰、ジャンプ拡散モデルからジャンプ回帰モデルへ

第12章 エネルギー業界におけるオプション――コモディティ・スワップション、スイング契約、そしてリアルオプション
12.1 コモディティ・スワップとスワップション
12.2 エクスチェンジ・オプション
12.3 コモディティ・スプレッド・オプション
12.4 最適戦略に関するオプション:アメリカン、スイング、テイク・オア・ペイ契約
12.5 実物資産の評価におけるDCF法とリアルオプション
12.6 ガス貯蔵施設の評価

第13章 石炭、排出権、天候
13.1 石炭市場
13.2 排出権
13.3 天候およびコモディティ市場

第14章 新たな資産クラスとしてのコモディティ
14.1 はじめに
14.2 コモディティへの投資手法
14.3 コモディティ・インデックスおよびコモディティ関連ファンド
14.4 まとめ

付録:主なコモディティ用語の解説

著者/エリエッテ・ジュマン Helyette Geman

パリ第9大学(パリ・ドフィーヌ)、ESSECビジネススクール教授。フランス高等師範学校数学専攻卒業後、パリ第6大学(ピエール・エ・マリ・キュリー)にて理論物理学で修士号、数学で博士号を取得。パリ第1大学(パンテオン・ソルボンヌ)にてファイナンスで博士号を取得。最近では、多数の主要なエネルギー企業に対するアドバイザーを務め、石油、天然ガス、電力、農作物などのコモディティにおけるオリジネーションやトレーディング業務をその対象としている。Journal of Finance、Mathematical Finance、Journal of Financial Economicsなどファイナンス分野の主要雑誌に60本以上の論文を発表している。純粋数学の分野においても、Levy過程などの確率過程論を中心に多くの業績がある。最近の研究内容は、ジャンプ拡散過程やLevy過程を用いた資産価格モデリング、コモディティのフォワード・カーブのモデリング、エキゾチック・オプションのプライシング(第1回メリルリンチ・アワード受賞)など。2004年にはHall of Fame of Energy Riskに選出された。フランス保険数理士協会名誉会員。著書に『Insurance and Weather Derivatives』など。

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