先物市場の高勝率トレード
カーリー・ガーナー,
長岡半太郎,
井田京子
パンローリング
A5判 464頁 2019年5月発売
本体 3,800円 税込 4,180円
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読者のご意見
市場分析、戦略立案、リスク管理に関する包括的ガイドブック
実践的な戦略とヘッジテクニックが満載
高勝率トレードの秘訣はリスク管理とヘッジ!
目からウロコの高勝率手法!
本書は、予想のつかない商品先物市場やFXや株価指数の世界を、かつてない方法で案内してくれる。そして、トレードの勝率を高めるために、従来のトレード本でほとんど取り上げられることのない項目に独自の見方で光を当てている。
本書は、商品市場の分析、戦略の立案、リスク管理やヘッジのテクニックに関するガイドブックとして、マーケットに関する新しい概念と慣例にとらわれない見方を紹介していく(例えば、オプションの売り戦略、オプションを使った先物のヘッジ、価格変動を正確に測定するためのファンダメンタルズ分析とテクニカル分析と季節性とセンチメント分析を組み合わせた手法など)。
カーリー・ガーナーは、ジム・クレーマーが司会を務めるCNBCのマッド・マネーに商品アナリストとして頻繁に登場している。また、先物とオプションのブローカーとしては、商品トレーダーの栄光と挫折を最前線で10年以上見続けてきた。
ガーナーには、複雑な商品トレードの概念を楽しい読み物として描く才能がある。本書を読めば、先物市場とオプション市場をよりよく理解できるだけでなく、普通は何年もかかって得られる教訓を、マーケットに高い授業料を取られることなく学ぶことができるのである!
■著者紹介
カーリー・ガーナー(Carley Garner)
ゼナー・グループ(ネバダ州ラスベガス)傘下のデカーリー・トレーディングに所属する経験豊富な商品ブローカー。『ア・トレーダース・ファースト・ブック・オン・コモディティース(A Trader's First Book on Commodities)』『カレンシー・トレーディング・イン・ザ・フォレックス・アンド・フューチャース・マーケット(Currency Trading in the FOREX and Futures Markets)』『コモディティース・オプション(Commodities Options)』の著者で、ストックス&コモディティーズ誌でも毎月コラムを執筆している。ネバダ大学ラスベガス校卒業後、2004年の初めにオプションと先物業界に飛び込み、すぐに頭角を現した。ガーナーの商品市場の分析は、ジム・クレーマーが司会を務めるCNBCのマッド・マネーでよく紹介されている。また、ザストリート・ドット・コムや同社が運営するリアル・マネー・プロにも定期的に寄稿している。ツイッター @carleygarner、フェイスブック @DeCarleyTradingCommodityBroker、インスタグラム @decarleytrading。
■目次
監修者まえがき
謝辞
第1部 商品先物分析と投機の概論
はじめに――レバレッジが商品トレーダーと投機家の分かれ目になる
商品と株・債券の違い
トレードと投資の違い
商品先物はトレードか、それとも投資か
商品トレードではほとんどの人が負けているのだから、常識の逆を行くべき
無限の資金があれば、商品トレードはほぼ負けない
白や黒ではなく、ほとんどがグレー
第1章 商品市場のおさらい
現物市場とは
先物取引とは
ピットのトレードと電子トレードの違い
ビッド・アスク・スプレッドとは
オプションとは何か
証拠金とは
注文の種類
先物とオプションの取引所
第2章 商品先物のテクニカル分析
テクニカル分析とは
テクニカルオシレーターと指標
チャート用ツール
第3章 商品市場のファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは
エネルギー市場のファンダメンタルズ
穀物市場のファンダメンタルズ
ソフト商品のファンダメンタルズ分析
貴金属市場のファンダメンタルズ
通貨市場のファンダメンタルズ
金利市場のファンダメンタルズ
時間と手間を省くために
第4章 商品先物と金融先物の季節性
商品市場の季節性の分析
金の季節性
エネルギー市場の季節性
通貨の季節性
畜産物先物の季節性
季節性を使ったトレードの限界
季節性分析はどこで見つかるのか
第5章 「その他」――COTリポートとマーケット間の相互関係
マーケットセンチメントと群衆心理を知っておく
COTリポートを分析する
マーケット間の関係
第2部 商品先物のトレード戦略を立てる
第6章 先物のポジショントレード
スイングトレード
分割売買
トレンドトレード
ファンダメンタルズトレード
第7章 先物のデイトレードとアルゴリズムトレード
先物市場のデイトレード
アルゴリズムトレードシステム
第8章 先物のサヤ取り
先物市場のデイトレード
アルゴリズムトレードシステム
商品内サヤ取り
異種商品間サヤ取り
先物のサヤのクオートとチャートとトレード
季節性によるサヤ取り
第9章 オプションのトレード戦略
オプションの買い戦略
短期のオプション戦略
オプションのスプレッド戦略
第10章 マネージドフューチャーズと商品ポートフォリオの構築
マネージドフューチャーズ
商品先物のポートフォリオを構築する
第11章 ポートフォリオと運用リスクを先物とオプションでヘッジする
ヘッジとは何か
より良いヘッジ方法はあるか
|
第3部 既成概念にとらわれずに投資商品を選び、戦略を開発し、リスクを管理する
第12章 商品市場の隠れた宝
Eマイクロ金
Eマイクロ通貨
ミニ穀物
ミニの活用法――ドルコスト平均法
小口の先物契約で心理戦に勝つ
Eマイクロ先物はすべてのトレーダーの可能性を広げる
第13章 VIX先物のトレードは万人向けではない
VIXは投資ではなくトレードするもの
VIXはS&P500と逆比例している
VIX先物はVIX以上に時間による劣化が大きい
VIXは商品ではないが、「コンタンゴ」はある
VIXは上げるのは速いが下げるのは遅い
VIXをトレードする前に自分がしようとしていることを知っておく
VIXのポイント
第4部 学んだことを実行に移す
第14章 生死を分けるヒントと技
結論
第15章 トレードコストの影響を理解する
商品ブローカーのタイプ
ブローカーのサービスのレベルを選ぶ
ブローカーは、手数料ではなく、自分に必要なサポートで選ぶ
先物とオプションのデータ料について知っておくべきこと
第16章 リスク管理――商品市場のレバレッジを理解し、適切に使い、ヘッジする
先物市場のレバレッジの程度を理解する
レバレッジと運命は自分でコントロールする
レバレッジを侮ってはならない
リスク管理のために損切り注文を使う
オプションの買いと売りでリスクを管理する
リスク証拠金(SPAN)の基となる標準的なポートフォリオ分析を利用する
デルタを使ってオプションの証拠金を調整する
証拠金比率
第17章 商品市場のボラティリティを利用する――平均回帰とデルタニュートラルトレード
平均回帰を利用したトレード
平均回帰のチャートとトレード
カウンタートレンドのオプションの売り
レシオスプレッド戦略
平均回帰戦略を助けるカバードコールとカバードプット
ボラティリティが高いときのデルタニュートラル戦略
第18章 結論――商品トレードは心理戦……にならないようにする
必ず自分の性格に合う戦略を選ぶ
戦略よりも忍耐
唯一分かっていることは何も分からないということ
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■監修者まえがき
本書は、商品先物ブローカーのカーリー・ガーナーの著した“Higher Probability Commodity Trading : A Comprehensive Guide to Commodity Market Analysis, Strategy Development, and Risk Management Techniques Aimed at Favorably Shifting the Odds of Success”の邦訳である。本書が対象とする商品先物取引の世界は近年大きく変化している。まず、かつて盛んだったピットでの取引は消滅し、売買は電子取引によってほぼ絶え間なく行われることになった。この結果、取引所の登記上、あるいは物理的な所在地は重要ではなくなってしまった。この影響でグローバルに取引の寡占化が進み、中小の先物取引所は経営上の困難に遭遇することになった。実際、多くの取引所の吸収合併が行われ、先物取引所は実質的にはCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)とICE(インターコンチネンタル取引所)の大手2グループに集約されてしまったのである。
一方で、投資家の観点からは、いつでもどこからでも各市場にアクセスすることが可能になり、必要な証拠金もまとめておけるようになったことから、先物取引の利便性や意義は飛躍的に高まることになった。
また、普段から業務で先物市場においてトレードを行っている立場から言うと、現在の先物市場には、『赤いダイヤ』(パンローリング。これはこれで大変面白い相場小説だが)に見られるような、昭和前期のダークなイメージはまったくない。今日の先物市場は、実体を伴い私たちの経済活動に深い関係があるリアルな商品(原油や銅、トウモロコシなど)に加え、金融先物(株式、債券、為替など)も幅広く上場されており、世界中の投資家や実需者・流通者が投資・投機、あるいはヘッジを行う極めて洗練された金融取引の場なのである。(続きを読む)
■第14章 生死を分けるヒントと技
私は長年をかけて、トレードですべきこととすべきでないことをまとめてきた。これらが、破滅的な感情を寄せ付けないための役に立つと信じている。聖杯と言える戦略や、トレード利益を保証する手法などは存在しないが、これから紹介する単純な指針がトレード結果を大きく改善する助けにはなると思う。
マーケットを追いかけない
私は商品先物ブローカーをしながら、自分を含めて多くの人が間違いを犯すのを見てきた。なかでもひときわ多いのがマーケットを追いかけてしまうことだ。最大の問題は、これがストレスと間違った判断につながる感情的な行動で、それがトレードのしすぎにつながることである。
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「何もしないことは、ひどく難しい」――オスカー・ワイルド
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人間は、不確実なことを嫌う。しかし、トレードや投資などは、どのマーケットでも、将来起こることはほぼ分からない。それでも、多くのトレーダーが、仕掛ける前に何らかの確認を取ろうとする。そのため、多くの人がマーケットが力尽きかけたあとに強気になり、価格が下げきってから弱気になる。買う前に高値を追いかけ、売る前に安値を追いかけてしまうのだ。そして、やっと仕掛けを決意したあとにトレンドが反転したら、結果は悲惨なことになる。(続きを読む)
(ウィザードブックシリーズ282)
読者のご意見
これは良書でした。
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