人によって見えている虹が違うってどういうこと? 泳いでいるアヒルのうしろにできる波紋の角度がつねに39°になるのはなぜ? 2012年にイギリスで起きた豚の大暴走と数学者にどのような関係があるの? 答えはすべて三角形の中にある。
スタンダップコメディアンで数学者のマット・パーカーは、三角形と、三角形のおかげで成り立つ三角法や幾何学全般に、私たちはもっと愛を注ぐべきだと説く。その主張を裏付けるために、三角形を使って自分のデジタルアバターをつくり、命がけのバイク旅から生還し、サンドイッチを切り分け、恋に落ち、ぎこちないステップで高層ビルの高さを測り、一風変わったアート作品を制作する。これらの突飛な実験は、真に重要な真実を明らかにしはじめる。三角形は、私たちの日常生活と、慣れ親しんだこの文明社会を根底から支えているのだ。
本書はそんなプロセスを紹介するなかで、真摯に三角形と向き合ったピタゴラスをはじめとする数学者、技術者、哲学者たちにまつわる驚きと興奮に満ちた物語の数々が、著者一流のユーモアをまじえていきいきと語られる。学生の頃に感じたであろう「なんで三角法を勉強しないといけないの?」という問いかけに対する魅力的で決定的な答えがここにある。
愛と同じく三角形も、ありとあらゆる場所に宿っている。まるで空気のように。
三角形こそすべてなのだ。
マット・パーカーは、いたずら好きの魔法使いと天才オタクが合体した奇跡の存在だ。これほど愉快な仕掛けが満載の数学本は、ほかにない。
――アダム・ラザフォード(『ゲノムが語る人類全史』の著者)
まいった。私も三角形に恋をした。
――ハンナ・フライ(『恋愛を数学する』『アルゴリズムの時代』の著者)
マット・パーカーに、数学で何度も笑わされた。数学の底抜けのヘンテコっぷりをこれでもかと言うほど見せつけてくるからだ。そして、数学で泣かされた。その超越的な美しさを目の前に広げて見せられたからだ。
――アダム・サヴェッジ(ディスカバリーチャンネル『怪しい伝説』の伝説バスターズ)
純粋な科学と純粋な愉悦の至福のブレンド。ためになる、心が躍る、すごすぎる!
――アレックス・ジェームス(フードライター、英国のロックバンドBlurのベーシスト)
パーカーはいつでも最高におもしろい……極上のエンターテインメント。
――『ガーディアン』紙
ユーモアあふれる内容が満載の『LOVE TRIANGLE』は、三角法を懐かしく思う人にとって、素晴らしい復習コースとなる。教科書とまではいかないが、教師はこの啓発的な1冊から、魅力的で楽しい数多くの授業プランを簡単に作成できるだろう。
――『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙
マット・パーカーはまさにオタクのなかのオタクだ。でも、安心していい。建築家が好むような曲線的なガラスの壁から、人によって虹の見え方が違う理由まで、幅広いテーマを扱えるのだ。三角形の歴史、そして三角法の応用(実用的なものから非実用的なものまで)について、おもしろくて驚きに満ちた解説が満載。
――『フィナンシャル・タイムズ』紙
本書は、三角法が持つ退屈なイメージを払拭しようと試みる。オーストラリア生まれのパーカーは、数学界の帝王で、おもしろく、好感が持てて、読者を惹きつける洞察力を持っている。本書を粘り強く読み進められる人は、読み終わったとき以前よりも賢くなっているだろう。三角形を通してアインシュタインの相対性理論を理解し、量子レベルでは物質(あなたも私もこの本も)は、すべて三角形の集合体であるという衝撃的な事実にたどり着くだろう。
――『サンデー・タイムズ』紙
『LOVE TRIANGLE』は、一見馴染みのある概念を扱っているにもかかわらず、幾何学と三角法が刺激的で思いがけない場所に現れることがあることを示している。宇宙論からスケートボードまで、パーカーは三角形が壮大な物語と日常の両方の基盤になっていると主張する。おもしろくて読みやすいこの本は、10代の若い読者にも適している。
――『Physics World』
0 はじめに
1 ロード・ワーク
2 新しい角度
3 ロー・アンド・オーダー
4 メッシュでしっちゃかめっちゃか
5 ぴったりボディ
6 かたちはどこから来たのか?
7 三角関数でアゲアゲ
8 いったい全体、地球のどこ?
9 それはアートと言えるのか?
10 波を起こせ
おわりに
謝辞
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