|   上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑桂文我パンローリング
 四六判 374頁 2020年12月発売
 本体 2,800円  税込 3,080円
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 上方落語「旅ネタ」ジャンルの代表作、完全復刻太平の世となった江戸時代に、「一生に一度はお伊勢さま」と言われるほど大流行したお伊勢参りを題材にした大河落語。大坂から見て伊勢は東にあるため、通称『東の旅』としても知られる。著者自身による解説と貴重な資料を収載。
喜六と清八というウマの合う二人の若者が大坂から奈良を通り伊勢神宮に参拝し、鈴鹿峠を越えて近江・京都をまわり大坂へ戻るまでの道中を描く。
 『伊勢参宮神賑』は旅の道すがらで起こるそれぞれが独立した噺の総称で、全編を通して口演されることは約百年以上なかった。時代を追うごとに演じられなくなり消滅してしまった噺もあるため、全体の三分の二ほどしか残っておらず、伊勢参りネタにもかかわらず伊勢神宮に参拝する場面が欠落していた。それを落語に関する資料・文献の収集家としても知られる著者が綿密なリサーチのうえ復元し、一部創作を加えて全二十二席によみがえらせた。
 上方落語の陽気さ賑やかさをお供に、「七度狐」で狐に化かされ、「うんつく酒」では弁口達者で危機を切り抜け、「宮巡り」で伊勢神宮を参拝及び観光し、宿屋で騒動を繰り広げる。当時の風情や風俗を感じられる落語読本。
 ――これからは、この二十二席が『東の旅』の典拠となるだろう。民俗学者・旅の文化研究所所長 神崎宣武
 ※本書は『上方落語『東の旅』通し口演 伊勢参宮神賑』(2014年10月、青蛙房)を加筆修正したものです。
 
 著者紹介四代目 桂 文我(かつら ぶんが)昭和35年8月15日生まれ、三重県松阪市出身。昭和54年3月、二代目桂枝雀に入門し、桂雀司を名乗る。平成7年2月、四代目桂文我を襲名。全国各地で、桂文我独演会・桂文我の会や、親子で落語を楽しむ「おやこ寄席」も開催。平成25年4月より、相愛大学客員教授に就任し、「上方落語論」を講義。国立演芸場花形演芸大賞、大阪市咲くやこの花賞、NHK 新人演芸大賞優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など、多数の受賞歴あり。
 
 目次上方落語『東の旅』勧進前口上 / 神崎宣武はじめに
 □往路
 『東の旅 発端』
 『奈良名所』
 『野辺』
 『煮売屋』
 『七度狐』
 『軽業』
 『軽業講釈』
 『常太夫儀太夫』
 『うんつく酒』
 『鯉津栄之助』
 『三人旅』
 『浮かれの尼買い』
 『宮巡り』
 □復路
 『桑名船』
 『軽石屁』
 『高宮川天狗酒盛』
 『コレコレ博打』
 『矢橋船』
 『宿屋町〜こぶ弁慶』
 『走り餅』
 『三十石夢の通い路』
 『宿屋仇』
 
まとめとして
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