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ジョージ・ソロス/榊原英資/藤井清美 グローバル・オープン・ソサエティ [市場原理主義を超えて]

グローバル・オープン・ソサエティ [市場原理主義を超えて]

ジョージ・ソロス, 榊原英資, 藤井清美
ダイヤモンド社
四六判 224頁 2003年2月発売
本体 1,800円  税込 1,980円  国内送料無料です。
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市場原理という名の覇権主義がもたらす危機をいかに克服すべきか。世銀、IMF、WTOの改革を通して語られる新たな世界像!

グローバル資本主義のゆがみを改革せよ!グローバリゼーションの進展は、金融市場の不安定さとともに激しい貧富の差を生み出している。市場原理のみに頼っていては、もはや世界に安定はもたらされない。国家単位の独善を超え、世界的な社会問題に対処するにはどうすればよいのか? 世銀、WTO、IMFという既存機関の改革を通して、グローバルな「開かれた社会」の構築を目指すソロスが、その答えを明示する!

3年前の著作『グローバル資本主義の危機』が大きな話題となった、20世紀最大の投資家にして慈善家でもあるソロスの最新作。彼はこれまでも、世界を覆い尽くすグローバリゼーションと市場原理主義に対する批判や提言を繰り返してきたが、今回の本でもその舌鋒は衰えることがない。本書では単なる批評を述べるにとどまらず、それらをのりこえ、現状の問題点をいかに解決すべきかを極めて具体的に述べている。 その論旨の軸は、WTO、世銀、IMFといった世界機関を改革した上で有効に活用し、彼の目指す「オープン・ソサエティ」をグローバルに実現させるというもの(オープン・ソサエティとは、国家単位に縛られない自由で自律的な結びつきをもったコミュニティ)。9.11以降のアメリカのユニラテラリズムに対する激しい批判もまじえ、資本主義のあるべき姿を語る内容はなかなか迫力に満ちている。市場原理主義の綻びが現実的に感じられる昨今、本書の内容に興味を持つ読者の方々は少なくないと思われる。

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