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櫻川昌哉 金融立国試論

金融立国試論

櫻川昌哉
光文社
新書判 228頁 2005年1月発売
本体 700円  税込 770円  国内送料無料です。
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「カネ余りの不況」世界史上稀な現象がなぜ日本で起きたのか?

われわれ日本人は、元本保証ボケで、リスクを管理していくという発想が欠如している。「金融の社会主義化」を推し進めるようなことを無意識のうちにやっていながら、金融がちっともよくならないと嘆いているのである。基本はやってはいけないことをやめることである。

わが国は、なんといっても豊富な資金を持っている。国際貿易の比較優位の考え方によれば、豊富な金融資産をもっている日本の資産コストは外国より安いので、ほんとうは金融業に比較優位をもっているはずである。海外から借金しているアメリカに金融で負けるなんてほんとうはおかしいのである。(本文「第8章」より抜粋)

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