期待されて誕生した四つのメガバンクは、今や総崩れに近い状況に陥り、欧米の銀行との間に大きな格差が生じた。直接要因はバブル期の不良債権だが、背景には、壮大なカルテルと横並び体質がある。合併はこの旧体質から抜け出せない中での自滅行為だった。再建への道は厳しいが、「急がば回れ」の王道を行くしかない。そのために必要なことは、旧世代の残滓の一掃、時代に適った体質改善、国民の信頼回復である。
中村一城/金融問題取材班 あっぷる出版社
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