緊張の定時株主総会を終えて渉外班の任を解かれた竹中治夫の次なる仕事は、営業本部プロジェクト推進部で大口の不良債権処理を進めることだった。その回収に乗り出して右翼や暴力団からターゲットにされた竹中は、家族まで巻き添えにされ、辛い闘いを強いられる。闇の社会に侵食されて腐敗した銀行にあって、竹中は活路を見出すことができるのか。先行きの不透明な日本経済の現状のなかで、ミドルの生き方を問いかける。 日本の大銀行の恐るべき内実を明らかにし話題を呼んだ迫真のドラマ完結編。
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