オイルマネーの力 世界経済をリードするイスラム金融の真実
石田和靖
アスキー・メディアワークス
新書判 192頁 2008年9月発売
本体 724円 税込 796円
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オイルマネーの真の力とは何か?
本当にイスラム金融市場は、世界経済の中心となりうるのか。
その実態とからくりを検証する
脱オイルマネーを目指すドバイの経済政策とは
イスラム金融市場の急成長の要因は、次の4つと言われています。(1)原油高によるイスラム諸国の資産の拡大。(2)イスラム金融市場の整備による運用の拡大。(3)9.11同時多発テロ以来、米国からの資金回帰。(4)イスラム金融市場の透明性による市場の安定認識
急成長するイスラム金融市場に、潤沢なオイルマネーから得られる資金が現在受け皿のごとに流れ込んでいます。
アラブの大富豪や王族が、ありあまる資金を自分たちの道楽で食いつぶす時代は終りをつげました。そして、いつか必ず枯渇する石油資源に、危機感をもった中東諸国は、新たな戦略を取り始めています。
その象徴ともいえるのが、アラブ首長国連邦のドバイ首長国です。15%以上の経済成長を続け、世界一の高さを誇るビルや7つ星の高級リゾートホテルの数々といったインフラ整備が進んでいます。ドバイは元々石油が豊富に採れるわけではないので、金持ちの道楽で世界一のものを作っているわけではありません。すべては、ドバイの未来を見据えた戦略なのです。
名実ともに世界の中心となるための計画が着々と進むドバイの脱オイルマネー戦略とはなんなのか。中東諸国が、注目するドバイの経済政策を分析し、拡大するイスラム金融市場の近未来を大胆予想します。
目次
はじめに
第1章 オイルマネーとイスラム金融の真実
イスラム金融の根幹にあるイスラム教
欧米と日本におけるイスラム諸国の概念
イスラム圏の3つの経済地域
3つの地域の不安な材料
経済を牽引するGCC
イスラム教の規制と特徴
イスラム金融商品を認定するシャリアボードとその仕組み
イスラム金融の歴史と発展
イスラム金融の取扱商品
イスラム金融市場がイスラム教徒圏以外に拡大する4つの理由
石油価格の上昇でイスラム金融の資産が拡大
アメリカへ投資していた資金がイスラム圏に回帰
イスラム金融市場の法的整備
イスラム金融の透明性と国際的評価の向上
運用先がアメリカから中東・アフリカ諸国へ
スクークの発行ノウハウ
日本の国家予算を超えるドバイの巨大プロジェクト
ドバイの発展を支えるオイルマネー
インフレが進むUAE経済
世界中に拡大し続けるイスラム金融市場の現状
第2章 脱オイルマネーを実践するドバイと周辺諸国
湾岸協力会議(GCC)の証券取引市場
9・11同時多発テロで変わったオイルマネーの行先
2015年に起こるドバイの経済ドラマ
ドバイが石油ではなく金融で発達しようとした背景
GCC諸国が目指すペルシャ湾岸統一通貨
世界中の機関投資家が発表するレポート
ゴールドマンサックスの中東レポート
ドバイの経済成長を支えるエコノミックゾーン
眠れるアラブの巨人サウジアラビアの可能性
中東のデトロイトを目指すサウジアラビア
グローバル化が進むドバイと中東の戦略と未来
第3章 形を変え新興国へ流れるオイルマネーの力
UAEの各首長国の関係
改革のスピードが速いドバイ
原油相場と株価との関係
絶対君主制から民主主義国家への課題
ローカルなドバイ国民の雇用と生活
外国人の多いUAEの宗教感
イスラム諸国が抱える就業意欲の問題
自分でビジネスを興すドバイの人たち
ドバイの食文化と現地事情
ビジネスの習慣と文化
イスラム教のビジネスルール
中東ナンバー1の格安航空会社エアアラビア
中東発の物流企業アラメックス
ドバイ初のイスラム銀行ドバイ・イスラミックバンク
新興国が新興国に投資する「南南協力」の時代へ
おわりに
著者紹介
石田 和靖 (いしだ かずやす)
株式会社ザ・スリービー代表取締役。海外投資専門チャンネル- WorldInvestors.TV -代表。日本証券業協会登録証券外務員。中近東〜東南アジアエリアの外国法人を会計事務所勤務中に担当後独立し、投資情報・コンサルティングサービスなどを提供。世界の投資情報の集約を目的に「海外分散投資に燃える同志が集まるSNS"ワールド・インベスターズ" 」を企画・デザインし、現在運営中。
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