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『新マーケットの魔術師』

ジャック・D・シュワッガー/清水昭男
パンローリング
四六判 528頁
1999年3月発売
2,800円+税

今回コメントくださったお客様は 益永 研さん です
Q1 オススメ書を教えて下さい。
90年代半ば(年齢のせいか、最近は正確な年月日が分からなくなっている)、一生懸命、米国各地を回って商品投資顧問(CTA)やヘッジファンド・マネージャーたちを取材していた時期がある。その中には、ニューヨーク郊外の山の中に住んでいたジャック・シュエイガー氏、シカゴに舞い戻って再び記録的な数字を叩き出し始めたリチャード・デニス氏もいた。インタビューの多くは、弊社発行のニュースレター「Exchange」他の媒体に紹介し、その後、その面白さを日本でもと考えて始めたのが、月刊誌「Futures Japan」で昨年からスタートした「Jマネージャー・インタビュー」である。そしてお察しの通り、そもそもこうしたプロのトレーダーたちのインタビューをしようと思うきっかけになったのが、この「マーケットの魔術師」シリーズだった。

そんなわけで「マーケットの魔術師」を読んでいると今でも、その頃の自分と、訪問した米国の様々なトレーダーたちの顔や事務所の風景が思い出される。つまり、個人的な思い入れだけで選ぶ「1冊」なのだが、すでにお読みになった方なら分かるように、もっと若い、例えば20代のときにこのシリーズを読んでいたら、ひょっとしたら自分もトレーダーになっていたかも---と思わせられる本である。

リーズ中、特に「新マーケットの魔術師」を選んだのは他でもない。自分が会った中で最も印象に残ったCTA、モンロー・トラウト氏のインタビューが載っているからだ。20代後半、ハーバード大学出で四角い顔のこの長身のトレーダーとは、シカゴ市内の事務所で何度か会った。100坪ほどの広いワンフロアーに、数多くのコンピュータとアナリスト、そしてトレーダーたちがいて、それらを両手で使いこなしながら、最終的な売買のタイミングはしかし、自己裁量で決定するというタイプのトレーダーだった。

当時、CTAたちの最終的なターゲットは、年金基金や法人資金などプロの資金だと考えられていた。そのため、米国だけで600人以上もいるCTAたちの中には、必要以上に自分が作り上げたシステムの優位性を語ったり、「システムに100%基づいて売買する」ことを強調する者も少なくなかった。しかし、本当に100%システムで運用しているCTAは少なく、大半のCTAが最後の部分で、自己裁量を働かせるというのが実態だったと思う。それでも、かれらが「システム売買」を売り物にせざるを得なかったのは、「100%自己裁量」では、こうしたプロの顧客たちのお眼鏡にかないにくかったからだ。

モンローはその点、ひと味も二味も違った。「魔術師」のインタビューにもあるように、彼はまず、自分の取引はシステムに100%従うものではないとはっきり言う。数十種類の取引モデルを構築してはいるが、そのシステムが1000枚買うように指示しても、「いつそれを執行するかは、私の判断ですから」と言い切るのである。「10人のCTAにまったく同じシステムを使わせたとしても、全員がそれで稼げる訳ではないのです」とも。

一方で、自分が使っているシステムについて、少しももったいぶらずに説明してくれた。例えば事務所の一角に、世界各国の先物市場の「ボラティリティ」と「リクイディティ」を順位づけした画面があった。前日までの20日間のボラティリティーとその順位が映し出された画面を見せながら、「僕らは毎朝、これでその日取引するマーケットを決めるんだ」と丁寧に選択基準などを説明してくれたのである。とかく、システムについては秘密主義のCTAの中にあって、モンローの話はシステム売買初心者にとっても非常に参考になった。

う一つ、モンローの変わっていた点は、CTAの「新しいビジネスモデル」構築に正面から取り組んでいたことだ。CTAといえば、ファンドもしくは個人顧客との個別契約が多かった時代に、彼はこう語った。 「いずれ、ケイマンにマザーファンドを作って、投資家たちの金も僕の金も一つにして運用する。CFTC(商品先物取引委員会)もペンションファンドも良い顔をしないだろうが、その方が税金面でも運用面でも合理的だ」(それから半年後、本当に、ケイマンにマザーファンドを作って全ての資産を移した)。 あるいは「いずれ、先物ブローカーを買って、自分たちの取引はそこでやる。コストがまったく違うからだ」(それから2年後、本当にシカゴのランド・ファイナンシャル・サービス社という先物ブローカーを買収した)。

日本にも今は、米国同様、「商品投資顧問」という制度がある。が、資本金1億円以上の法人しかなれぬ中途半端な制度で、米国のように「金はないけど、相場への情熱だけはある」という若い個人トレーダーたちの夢をかなえるには至っていない。何より、個人の投資顧問がビジネスとして成功すると本気で考える人はごく一部に違いない。 だが、「マーケットの魔術師」シリーズを読めば、そんな世界があってもいいではないかと思えてくる。そういう環境作りのために、我々のような跳ねっ返りも生まれてくる。ともあれ「マーケットの魔術師」シリーズ。まだ読んでいない方は是非ご一読を。そしてシリーズすべてを読み終わったら、弊社の出版物も是非ご贔屓に。

Q2 5点満点で採点すると?
読みやすい	★★★★
知識がつく	★★★
おもしろい	★★★★
儲かる		人それぞれ 
専門的		★★
総合オススメ度	★★★★ 

益永 研さん エム・ケイ・ニュース社代表

1954年東京生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒。商品取引員、業界紙などを経て87年渡米し、94年、東京にエム・ケイ・ニュース社、シカゴに同現地法人を設立。現在も、内外の先物・オプション・ヘッジファンド等を精力的に取材し続けている。

ありがとうございました。

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