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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2024/04/30 18:00,
提供元: フィスコ
30日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で7日続伸、本土株指数は0.1%下落
*18:00JST 30日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で7日続伸、本土株指数は0.1%下落
30日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比16.12ポイント(0.09%)高の17763.03ポイントと小幅ながら7日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は9.11ポイント(0.14%)安の6273.75ポイントと7日ぶりに小反落した。売買代金は1308億6040万香港ドルに縮小している(29日は1634億1700万香港ドル)。
様子見ムードが漂う流れ。メーデー(労働節)により、香港市場があす5月1日、本土市場は1〜3日が休場となるため、積極的な売買が手控えられた。また、ハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足元では約5カ月ぶりの高値を回復したとあって売り圧力も高まっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。米長期金利の低下や、中国の景気対策に対する期待感が引き続き支えとなっている。中国景況感指数が概ね良好だったこともプラス。民間が公表した4月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月の51.1を上回る51.4に上昇した。約1年ぶりの高水準に達している。国家統計局などが発表した同月の製造業PMIは50.4に低下したが(前月は50.8)、予想(50.3)は上回った。非製造業PMIは51.2にとどまり、前月実績(53.0)と市場予想(52.3)を下回ったが、景況判断の境目となる50は超過している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、家電メーカー中国大手の海爾智家(6690/HK)が7.9%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が5.2%高、石油生産大手の中国海洋石油(883/HK)が2.7%高と上げが目立った。
セクター別では、石油・石炭がしっかり。上述した中国海洋石油のほか、中国石油化工(386/HK)と中国石油天然気(857/HK)がそろって1.1%、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.3%、中国中煤能源(1898/HK)が2.5%ずつ上昇した。中国石油天然気の四半期決算は増収増益。過去最高益を計上した昨年通期の好業績が続くと期待された。
そのほか、増益決算を明らかにした銘柄では、業界大手の青島ビール(168/HK)が1.7%値を上げている。
半面、中国の保険・証券セクターは安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.5%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.1%、中国平安保険(2318/HK)が1.8%、華泰証券(6886/HK)が5.3%、中信建投証券(6066/HK)が4.9%ずつ下落した。
一方、本土市場は5日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%安の3104.82ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、インフラ関連株、素材株、自動車株、保険・証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。銀行株、医薬株、食品・酒造株、公益株も買われた。
亜州リサーチ(株)
《CS》
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