携帯版 | ||
|
第94回 日経平均とメガバンクの見通し2024.10.21 浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年9月24日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が10月4日時点、右は10月18日時点のデータです。 株価としては、総じて上昇していることがわかります。 以下は8316三井住友FGの日足。足元の株価は上昇に転じていることがわかります。この銘柄の業績は以下の通り好調であり、楽観しています。
主観ですが、中長期的には20,000円があってもおかしくないという考えに変化はありません。厳密には、株価が3分割されたため、7,000があってもおかしくないという考えに変化はありません。 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 一方でテック株の人気銘柄、6920レーザーテック。株価は趨勢的に下落しています。ここまで株価が下落してもなお、予想PERは26.01倍。三井住友FGと対照的ですが、これが現実です。投資対象を銀行・損保・商社株の累進配当銘柄に絞り込んで、ほんとうによかったと思いますね。この銘柄は半導体関連ですが、そもそも半導体関連銘柄は、相場が終わっていると認識します。アドバンテストは新高値になっていますが、上値は限定的、早めに逃げ出すべきと考えます。 一方で私は、銀行及び銀行株を熟知していますよ。なんといっても、三井住友信託銀行に日本株のファンドマネジャーとして15年在籍していたのですから。 レーザーテック(6920) デイトレは行いませんでした。ここもと短期的にボラティリティが高い相場では、「火中に栗を拾う」ことはしたくないと考えたからです。 日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 日経平均とメガバンクの見通しさて、ここからは今回のテーマについて。 武者リサーチの武者さんの考えるところは、以下の通りです。
以上は武者さんの日本株・日経平均に対する考え方のサマリーです。 日本株に対して強気の見通しですが、こと3メガバンク(特に三井住友FG、みずほFG)については、私は武者さんが日経平均に対し想定する上昇率のはるか上を見込んでいます。 日本は10年国債金利の上昇、法人取引の利益率の高さ、成長率が高い海外での融資拡大などに起因し、業務純益は趨勢的に上昇していくと考えます。 以上を踏まえ、累進配当が継続的に継続することを念頭に置けば、武者さんが日経平均に対し想定する上昇率よりも、これら銘柄に対する上昇率ははるかに上回ると考えます。 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。前へ戻る | 次へ進む |
|