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第53回 三菱商事の3000億円自社株買い/誤解されている日本製鉄の減配見通し2023.5.15 <著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。高配当利回り銘柄は総じて上昇浜口です。まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2023年5月1日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、上は株価が4月28日時点、下はその2週間後、株価が5月12日時点のデータです。 この二週間の断面で見れば、高配当利回り銘柄は商社・銀行・損保とも、総じて上昇していることがわかります。これら銘柄に関しては、商社は「ウォーレン・バフェット効果」、銀行・損保は前回の当ブログで書いた「PBR一倍割れ撲滅運動」が奏功していると考えます。 ここ2週間で私が行った売買ですが、日々、三菱商事・三井住友FG・みずほFGなどでデイトレを行い、今年に入り負けなしです。以下に、ここもと大きく収益を出せた5月10日の事例を掲げます。この中で8058三菱商事は、前日に買い建てしたポジションが持ち越しとなっていた部分があり、これは後述します「3000億円の自社株買い」に伴う、株価の大幅上昇が大きくプラス寄与しています。 日本株の相場観については、今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。 さて、以下は8316三井住友FGの過去6か月の推移、株価は5月12日時点の日足です。同銘柄に関し、「株価は趨勢的に上昇トレンドが続く」というシナリオに変化なしです。株価については、期間は不確かながらも趨勢的に上昇を続け、10,000円を超えていくことをイメージしています。当ブログが掲載される5月15日(月)の15時に、2023年3月期の当銘柄の決算発表されます。とても楽しみにしています。 その理由については、これはまたも前回と同様ですが「日本株復活、きっかけは東証の本気というが」をご覧ください。 さや取りについては、今回は特筆すべきものはないので、割愛させていただきます。というより、デイトレがあまりにも儲かるので、さや取り用の信用枠まで使っているというのが実際のところです。 三菱商事の3000億円自社株買いさて、ここからは今回のテーマについて考えていきます。まずは「三菱商事の3000億円自社株買い」について。 本件は、「やってくれたな!8058三菱商事、3,000億円の自社株買い!!」をご覧ください。このブログの内容に尽きると考えます。 ご参考まで、この自社株買いを受けての同銘柄の日足を掲げます。 誤解されている日本製鉄の減配見通し続いては、「誤解されている日本製鉄の減配見通し」について。 本件も、まずは「【減配でも心配なし、4,000円目標株価は不変】5401日本製鉄の2023年3月期決算」をご覧ください。当ブログに掲載されているSMBC日興証券、野村証券のアナリストレポートは、14時に行われた日本製鉄の決算発表があった直後に書かれたもの。一方で17時から、アナリスト向け説明会があって、これを受けて書かれたレポートが、以下の大和証券のアナリスト尾崎さんによるものです。 重要と思われる部分は、マーカーで線を引いていますので、ご確認ください。 そして当レポートは、決算発表のあった5月10日の株価下落は、長期的な企業価値の拡大局面で生じたエントリーポイントとして捉えたいと締めくくられています。私も同じ意見です。 また、尾崎さんのレポートは、以下の日本製鉄が作成した決算説明資料を基に作成されていると思います。 最後に、この5月10日の株価急落局面が含まれている5401日本製鉄の日足を掲げます。上が6か月、下が5日の推移です。
以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。 |
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