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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/07 18:00, 提供元: フィスコ 7日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で5日続伸、テック指数は0.8%下落*18:00JST 7日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で5日続伸、テック指数は0.8%下落7日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比29.17ポイント(0.13%)高の22691.88ポイントと5日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は19.36ポイント(0.23%)安の8242.25ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は2400億5040万香港ドルに拡大している(6日は2133億6760万香港ドル)。 好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く流れ。米中通商協議の開始や、中国の政策に対する期待感は支えだ。複数の米メディアは7日朝方(日本時間)、「米国のベッセント財務長官と米国通商代表部(USTR)のグリア代表は今週、中国側の代表とスイスで会談する予定」と伝えている。また、中国人民銀行(中央銀行)など金融当局者は朝方、共同記者会見を実施し、「市場と期待を安定させる金融政策パッケージ」を発表。預金準備率とリバースレポ金利の引き下げや、保険資金の長期投資をさらに促進するなど市場支援の方針を明らかにした。半面、中央アジアの地政学リスクなどは重し。インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で、両国が軍事攻撃の応酬を広げている。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が7日(日本時間8日未明)に公表されることも気がかりだ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、香港リート(不動産投資信託)の領展房地産投資信託基金(823/HK)が6.7%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が4.8%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が2.9%高と上げが目立った。 セクター別では、中国の不動産が高い。合景泰富集団HD(1813/HK)が4.6%、世茂集団HD(813/HK)が2.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.2%、中国奥園集団(3883/HK)が1.7%ずつ上昇した。 中国の銀行・証券セクターもしっかり。中国建設銀行(939/HK)が2.0%高、中国銀行(3988/HK)が1.4%高、国聯証券(1456/HK)が2.5%高、中国国際金融(3908/HK)が1.7%高で取引を終えた。 半面、医薬品開発受託機関(CRO)など創薬支援関連の銘柄群は安い。薬明生物技術(2269/HK)が6.7%、薬明合聯生物技術(2268/HK)が5.4%、来凱医薬(2105/HK)が4.0%、無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が2.8%ずつ下落した。米国でも事業展開するCRO各社は、トランプ米大統領が「今後2週間以内に、医薬品の品目別関税を発表する」と述べたことで、悪影響が及ぶと警戒されている。 テック銘柄もさえない。クラウドサービスの金蝶国際軟件集団(268/HK)が4.0%安、半導体ファウンドリーの華虹半導体(1347/HK)が3.0%安、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)と自動運転向けAI(人工知能)の地平線(9660/HK)がそろって2.8%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は0.8%下げている。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.80%高の3342.67ポイントで取引を終了した。金融が上げを主導。不動産、資源・素材、インフラ関連、消費関連、公益なども買われた。半面、ハイテクの一角は安い。医薬、自動車も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |