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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/08 14:10, 提供元: フィスコ ハッチ・ワーク Research Memo(10):「ファーストワンマイルステーション構想」実現を目指す(2)*14:10JST ハッチ・ワーク Research Memo(10):「ファーストワンマイルステーション構想」実現を目指す(2)■ハッチ・ワーク<148A>の中長期の成長戦略 3. 成長戦略3〜「ファーストワンマイルステーション構想」〜 成長戦略の最終ステップとして「ファーストワンマイルステーション構想」を提唱する。生活に隣接するエリア(=ファーストワンマイル)にある月極駐車場を再定義し、各種モビリティサービスの拠点(ステーション)となる全国ネットワークの構築を目指す。これにより、駐車場としての利用はもとより、地域住民などの利便性向上を図る。EV充電ステーション、カーケアステーション、カーシェアリングステーション、移動販売・宅配などのステーション、ドローンステーションなど、数多くのモビリティ活用サービスの拠点となることが想定され、ここにモビリティ関連の様々なサービスプロバイダが集まり、新たな経済圏を創ることを目指す。2024年5月には神戸市の第三セクターである(株)こうべ未来都市機構と協力した社会実験をスタートさせたほか、2024年6月には空間ソリューション事業を手掛けるフィル・カンパニー<3267>と業務提携し、地方自治体が管理する駐車場や空き地を利用した行政の課題解決となるようなサービスの提供を目指す。フィル・カンパニーは、これまで250ヶ所以上の空間ソリューションを手掛けており、空間ソリューション事業として「空中店舗フィル・パーク」、ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」など独自のサービスを展開している。「空中店舗フィル・パーク」または「プレミアムガレージハウス」併設の月極駐車場に「アットパーキングクラウド」を掛け合わせることで、オールイン型駐車場の価値向上に資するサービスの開発を進めている。また、こうべ未来都市機構と協力した社会実験を進めるなかで、2025年2月に神戸市と「アットパーキングクラウド」月極駐車場の「災害ステーション」としての利活用に関する協定を締結し、全国の自治体やその外郭団体にまで「災害ステーション」のネットワークを拡充し、社会課題も解決する「ファーストワンマイルステーション構想」の実現を目指す。 ■他社比較 厳密な意味で同社に類似した上場企業はないが、駐車場運営に関わる企業群や、時価総額100億円以下のプラットフォーマーなどと参考までに比較する。駐車場運営に関わる企業群としては、日本駐車場開発<2353>、アズーム<3496>、パーク24<4666>、パラカ<4809>などが挙げられる。負債先行のビジネスモデルでないこと、利益成長率、資本効率の観点を加味すると、アズームが同社に近しいと言える。また、時価総額100億円以下のプラットフォーマーという観点では、不動産に絡むことと利益成長率の観点から、ツクルバ<2978>などは比較対象となり得るだろう。アズーム、ツクルバと同社とは高いROE、高い利益率でも共通項がある。アズームのPERは32.88倍、ツクルバは同46.47倍であり、同社のそれは24.53倍。PERの切り上がりと利益成長があわされば、株価は数倍の上昇が期待できる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 松本 章弘) 《HN》 記事一覧 |