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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/29 11:05, 提供元: フィスコ ODK Research Memo(5):2025年3月期は小幅減益も、売上高は6期連続増収・過去最高*11:05JST ODK Research Memo(5):2025年3月期は小幅減益も、売上高は6期連続増収・過去最高■ODKソリューションズ<3839>の業績動向 1. 2025年3月期の業績概要 2025年3月期の連結業績は売上高が前期比10.3%増の6,472百万円、営業利益が同9.8%減の516百万円、経常利益が同4.6%減の576百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.3%減の263百万円となった。売上高は各業務とも成長して6期連続増収で過去最高となった。利益面は前期の利益を押し上げた特殊要因(開発原価のソフトウェア資産化)のはく落やマーケティング費用の増加などで小幅減益となった。ただし営業利益と経常利益は開発・運用体制適正化による外注費削減効果により、2024年4月30日の公表値(営業利益470百万円、経常利益500百万円)に対して上振れて着地した。 教育業務の売上高は同6.5%増の3,909百万円だった。主に大学入試アウトソーシングの価格適正化進展、「UCARO(R)」のオプション機能提供大学数の増加、大学受験者処理数の増加による。証券・ほふり業務の売上高は同5.2%増の1,164百万円だった。制度改正対応開発案件に伴って証券業界向け「WITH-X(R)」関連売上が増加した。一般業務の売上高は同29.8%増の958百万円だった。医療関連サービスの機器販売が更新需要で増加したほか、臨床検査基幹システム開発も寄与した。その他業務の売上高は同25.4%増の440百万円だった。ポトスの「キャリポート(R)」関連売上が増加したほか、NINJAPANを第3四半期から新規連結したことも寄与した。 営業費用は同661百万円増加した。内訳は、支払手数料が教育業務の売上増加等に伴って同172百万円増加、機械賃借料等が医療関連サービスの機器販売の増加に伴う仕入の増加で同144百万円増加、労務費経費が株式市況影響による退職給付費用の増加や前期特殊要因のはく落等により同170百万円増加、販売管理費がNINJAPANのグループインやマーケティング費用の増加等により同174百万円増加した。なお特別損失に人材育成サポート事業に係る資産の減損損失109百万円を計上したが、特別損失合計としては前期の200百万円から91百万円減少して109百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益の減益は小幅に留まった。 2. 財務状況 2025年3月期末の資産合計は前期末比559百万円増加して9,253百万円となった。主にソフトウェアが同158百万円減少した一方で、現金及び預金が同417百万円増加、のれんが同230百万円増加した。負債合計は同309百万円増加して2,949百万円となった。主に長短借入金合計残高が同318百万円増加した。純資産は同249百万円増加して6,304百万円となった。主に利益剰余金が同181百万円増加、自己株式(減算)が同47百万円減少、その他有価証券評価差額金が同21百万円増加した。この結果、自己資本比率は同1.5ポイント低下して68.1%となった。長期借入金増加や業容拡大によって現金及び預金が増加したほか、M&Aによってのれんが増加した形である。自己資本比率は若干低下したものの引き続き高水準であり、弊社では財務面の健全性は良好と評価している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《HN》 記事一覧 |