おかげさまでトレーダーズショップは開店10年目を迎えました。
10周年に寄せて、著者・講師の皆様からお寄せいただいた言葉をご紹介します。
DVD テクニカルを使って投資相場に勝ち続ける方法
不動修太郎様
![]()
著書を見る
投資は、囲碁、将棋のようなゲームやスポーツに 似通っています。ゲームやスポーツの世界では、 初心者は、初心者同士が対戦しながら、先達に 教えを乞い、腕を磨きます。将棋の初心者がいきなり、 プロの棋士と対戦したり、草野球のチームがプロ野球の チームと試合をすることは、考えられません。
一方で、株、為替の世界は、初心者用のマーケットがありませんから、 機関投資家の百戦錬磨のトレーダーと同じマーケットで戦わなくてはなりません。 初心者にとっては、より厳しい戦いを強いられますね。 ですから、初心者と云えども相場に勝つには、相応の知識と精神力が 必要になります。株、為替等の投資を始める人に対して、 私は、本を読むことをお薦めしています。投資経験の無い人たちに とっては、多少、分かりにくい所があったと しても別の入門書を読むなり、調べるなりして 読みこなす努力をして頂きたいですね。
単に、本に書いてある知識を付けるというだけではなくて、 手間暇をかけて調べることで知識が身について きます。単に頭で分かっていることと、実際の 相場の中で勝ち続けることは大きな相違があります。
日本古来の芸道では、知識として分かることを「会得」(えとく)と 言い、繰り返して何度でも出来るようになったことを 「体得」(たいとく)したと言って、区別しています。 投資に於いても同様で、たまたま勝った投資体験を自分の 実力と勘違いしてしまうと後で手痛い目にあうことがあり、 投資に勝つ実力を身につけることが大事です。
自分の投資判断を後から振り返る為の記録を残すことは大切ですが、 勝てない投資ルールを信じて何度繰り返しても 勝てるようにはなりません。ですから、少なくとも、多くの 人が勝った実績のある手法を本から 勝てる手法を学ぶことはとても大切です。その上で、自分にあった 投資手法を組み立てて行き、体得することが必要です。
パンローリングの単行本の中には投資における精神面の 大切さについて書かれた本が多いです。いくらテクニカル手法を 学び、ファンダメンタルの理解を深めても自分の中に巣食う慾に 負けてしまうと投資で勝ち続けることは出来ません。本を読み、 分からない所を根気良く調べなおすことにより、 自分に勝つ心=克己心(こっきしん)、 平常心が養われるという効果も見逃せません。
パンローリングの本はそれなりのページ数が ありますし、平均的なビジネス書に比べると高価な 本もあります。とはいえ、ウォーレン・バフェット氏が繰り返し 語っているように、「最も大切な投資先は、あなた自身」です。 読書の為に僅かな時間とお金を惜しむ人が相場に勝ち続けるとは とても思えません。私は、これまでにパンローリングの本を 沢山読んで来ましたが、読むたびに新たな気付きを得ております。 全ての投資家に広くパンローリングの本をお薦めします。