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10周年に寄せて
トレーダーズショップ10周年
おかげさまでトレーダーズショップは開店10年目を迎えました。
10周年に寄せて、著者・講師の皆様からお寄せいただいた言葉をご紹介します。


『生き残りのディーリング』著者

矢口 新 様

生き残りのディーリング

著書を見る

生き残りディーリング塾

トレーダーズショップさんが開店10周年を迎えるという。

私が、パンローリングさんからの最初の本「生き残りのディーリング/決定版」を出させて頂いたのが、2001年1月1日なので、出版準備の期間を含めると、ほぼ開店当初からお付き合い頂いている。

前世紀末に立ち上げた私のホームページ上のメールアドレスに、後藤社長がコンタクトしてくれたのがきっかけだ。以降、随分とお世話になった。感謝してもし尽くせない。

十年一昔というが、この10年を振り返ると、二昔も、それ以上にも感じられる。主な出来事を列挙してみよう。

2000年2月にナスダックで高値5132.52ドルをつけた米ITバブルが崩壊。
2001年9月、ニューヨークで911テロ。イラク、アフガニスタン攻撃へ。
2002年9月、ナスダック大底。1108.49ドル。
2002年10月、NYダウいったんの大底。7286.27ドル。
2003年4月、日経平均いったんの大底。7607.88円。
2007年7月、日経平均戻り高値。18261.98円。
2007年8月、サブプライム・ショック。
2007年9月、ナスダック戻り高値。2861.51ドル。
2007年10月、NYダウ戻り高値。14164.53ドル。
2008年7月、原油先物高値。145.29ドル。
2009年2月、ナスダック二番底。1265.62ドル。
2009年3月、日経平均大底。7054.98円。NYダウ大底。6547.05ドル。

オバマ大統領誕生や、自民党政権崩壊なども忘れてはならない。他にも、アメリカではGMやAIGという、業界を世界的に代表する企業が倒産し、160年ほどの歴史を誇ったリーマンブラザーズも破綻した。

日本では、ライブドア事件や、村上ファンド事件などもあった。 こうして見ると、激動の10年間だった。

これらの感想を一言で述べるなら、「まったく何があるか分からない」となる。これらがすべて10年間で起きたとは信じられないくらいだ。もっとも、その前の10年間にも、ソ連崩壊など、事前予想ができなかったことが起きている。

株価の高安を見ていると、どんな時でもうまく立ち回れば、巨額の収益を上げることは可能だと分かる。逆に、破滅することも考えられるのだ。自分次第で、変化はチャンスにもなり、ピンチにもなるのだ。

私自身は2002年に株式会社ディーラーズ・ウェブを立ち上げ、投機塾(JTI)の運営や、ヘッジファンド・プログラムの運用などを経て、現在は「生き残りディーリング塾」に関わっている。離合集散の繰り返しのようでもあるが、ずっとお付き合いして頂いている方々も多い。

今後も、これまでの10年間のように、何があるか分からない。

物事が順調に行くことにこしたことはないが、逆境の方が人は成長する。これでもか、これでもかと、ぎりぎりのところで踏ん張り、知恵を絞ることで、順調の時には望めないほどの能力が開発されていくのだ。

また、物事は循環すると考えるなら、これからの10年間は、これまで楽にきた人と、苦しかった人とが逆転するのかも知れない。

相場でも、人生でも、山頂近くで利が乗っている人は気持ちを引締め、谷底圏にいる人は気持ちを強く持てばいい。

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