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超・株式投資 賢者のためのオプション取引

 オプション取引の具体例について理解を深めたくて本書を読んだが、率直に言って半分以上は期待はずれであった。

 というのは、本書の半分以上の分量、ページ数はオプションとは直接には全く関係ない 「いかに株式投資で継続的に市場を上回るようなパフォーマンスをあげるのは難しいか」といった内容やETFの説明などに費やされており、なかなかオプションそのものの話にはいらないのである。

 著者の見解そのものには同意する部分も多いし、冒頭で、まず「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んでおくようにすすめている点も、好感が持てるのだが、本書でここまでのページを割いてこうした説明を行うことの意味がわからない。率直に言って本書では不要で、読者もこの前半の内容は期待していないだろう。  これは著者自身というよりは書籍としての編集のあり方の問題かもしれないが。

 さて、オプションについては、まず基礎的な解説がなされ、その後、具体例について説明されている。

 それはよいのだが、「サラリーマンには、時間的成約からこれらのオプションのトレードは難しい」とするのみで詳しくその理由を述べることもなく、日経225オプション等日本国内のオプションについては最初から除外して一切ふれられていない点も疑問である。

 「サラリーマン」云々は読者の事情にすぎず、225オプション等を説明しない理由にはなっていない。著者が取引経験が乏しく、実践的によくわからないということであればそう述べればいいだけのことなのだが。

 日本で株式の売買をしているのであれば、普通、オプションについてもいきなり米国市場のものから入るよりも日本市場のものからの方がとっつきやすいはずである。

 つまり、本書で有用なのは2部2章の100ページ弱の部分のみである。

 できることなら、日経225オプションも含めて、ここのところのみをさらに詳細に詳しくした書籍があればよい。

 あるいは、様々な意味で米国市場でのオプションの方がやはりよいということであれば、著者自身が使っていて使いやすいと思った証券会社とタイアップでもして、実際のその証券会社の口座開設から、トレードのネットの画面等も示し、実際に口座開設した場合は何かの特典をつけるなど、 米国市場でのオプション取引の実際について、徹底して丁寧に具体的に示したような内容にすればいい。

 私自身にとっては、カバード・コールの考え方というのは性に合っていて活用しがいがあるように感じられた。  ただ、本書ではその一般的な意味の理解以上のことまでは踏み込んで解説されていないので、実践にはさらに学習することと自分自身で経験してみることが必要になると感じた。

ふしみん 50代 個人投資家


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