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ウォール・ストリート・ストーリーズ 投機家たちのオンリーイエスタデー

この本は、ジェシー・リバモアの生涯を描いた『欲望と幻想の市場』の著者エドウィン・ルフェーブルのデビュー作です。リバモアといえば、大儲けと大損を繰り返した天才あるいは狂気じみているトレーダーという印象で、破天荒な私生活も含めて良く描かれているのが「欲望と幻想の市場」という傑作です。その本と同じ著者が書いているということで興味がわくわけです。この本では、投資家としても成功していた著者が実在の人物をもとに書いていますので、実感が伴っていると思います。

内容につきましては、オムニバスで割と軽く読めるタイプの本だと思います。100年以上前の何人かの投資家の成功と失敗が描かれています。その中で一話だけピックアップすると、投資の素人の未亡人が、親切な証券会社の社員に、儲かる可能性がかなり高い債券を薦められて買ったあとに、値段が下がったらビビッて文句をいい・・・というように、典型的な素人の対応をしているのが、現在にも通じるもので、証券会社の社員は今も大変なんだなあと思いました。

現在の教訓にもなりそうな話が、ライトな感じで読めるのでおすすめの本だと思います。

bblue 50代 自営業兼投資家


本書はリバモアについて描いた名著『欲望と幻想の市場』の著者、エドウィン・ルフェーブルのデビュー作である。

本書の舞台は20世紀初頭の米国の株式市場。本書では様々な投資家、予想屋、ブローカーなど株式市場と関わる人たちが登場する。それぞれ実際のモデルがあるようだが、それについて具体的にイメージするこはできなかった。

もちろん、当時と現在とでは様々な環境面も異なり、制度や法律も異なる。そのため、まったく同列には比較できない部分も多いのだが、ここに登場する人々の行動や心理は現在でも十分に通用するような「普遍性」を内包しているところがあるように感じられた。

いくら丁寧に説明しても、自らの損失や都合の悪い事実について認めようとしない女性、これなど証券会社の営業くんであれば苦笑して共感するのではないか。

また、「両建て」で顧客に売り買いの予想を売りながら、自らの売買では損失を被る予想屋。現在てもありそうな話に思える。

本書に登場する少々滑稽な人々と私たちは他人事と笑い飛ばすことはなかなかできない。多くの投資家は意識しているかいないかに関わらずきっと五十歩百歩の経験をしてきているものと思う。

本書の内容を現代の心理学や行動経済学の視点から分析してみれば、きっと様々に一般的な傾向、普遍性が指摘できるように思う。

結局、人はそんなに変わっていないということだろうか・・・。なかなか面白い、また身につまされる一冊であった。

ふしみん 60代 個人投資家
鳳凰堂のランダム・ウォーカー


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