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行動科学と投資 その努力がパフォーマンスを下げる

市場も人生と同じで、人はリスクを長期的な報酬ではなく、短期的な害で評価する。
株に短期的損失の可能性があるのは間違いないが、長期保有で利益も事実。

G.H様 熊本県 74歳



良い意味で、基本で学んだことをひるがえされた。
タイトル通り、限られた人の脳の処理能力に応じた思考、行動とは何か。その真髄が学べた。

M.D様 埼玉県 32歳



本書は投資におけるまったく新しいバイブルとなる。一読ではなく、定期的に読み、かつ目に入るところに置いておきたいと思える一冊だった。

O.Y様 群馬県



さまざまな情報があふれる中、知るべきは自分の行動や感情であることを伝えてくれる。人はどんな行動をとりやすいのか、知っておくべきである。

H.K様 新潟県 28歳



「市場の再帰性を受け入れる」

行動科学の観点から投資について書かれた本書は、軽妙な訳でストレスなく読み物としても楽しめる。 読み始めはユーモアやアイロニーを楽しんでいたのだが、読み進めるうちにユーモアとアイロニーの奥にある本書の深い内容に引き込まれていった。

バリュ−投資が有効な手段でありながら、人間の帰属性(バリュー投資に逆張りの側面があるため)に反することから来る精神、肉体的ストレスのため、行うことが難しいことが説明されており、バリュー投資の難しさの本当の理由がわかり、投資に大いにプラスとなった。

また、人間の脳が15万年歴史があるのに対し、市場は400年程度の歴史しかなく、このズレと損失回避の特性が投資を困難にしてる。

本書を読むことで、脳や心理のノイズを可能な限り排し、ファンダメンタルズとトレンドの特性を正しく踏まえることでミスの少ない投資が出来ることとなるであろう。

のんびり投資家 会社員
投資歴 個別株10年



人間の感情面の特性を心理・行動科学の面から示し、投資家が気を付けるべき点は何かを明らかにしようとするアプローチに興味を持ち、本書を手に取りました。

著者は行動科学的投資家が理想的な投資家の姿だと示し、その為には経験的な裏付けや投資判断のアルゴリズムをしっかり説明できるか等の要素が特に重要だと述べ、感情面の特性に左右されずに巧く投資リターンを確保する打ち手を示しています。

本書では例えばアクティブ運用とパッシブ運用のpro/con(長所/短所)を提示し、行動科学面がどのような影響を与えているのか、どう乗り越えたらより良いアプローチになりそうか、考察しているので参考になります。

また、長年生き残っている投資手法としてバリュー投資などを挙げ、どういう要素が寄与していて、結果的に一理ある手法と言えるのか、著者なりの分析も参考になりました。ファンダメンタル投資やモメンタム投資(テクニカル分析)などいろいろな手法がある中で、どのような立ち位置で投資を考えたらよいのか、悩んでいる方にとっては参考になるオススメの一冊と言えます。

ぽーちゃん 会社員
投資歴:FX・先物15年、不動産投資18年


 行動ファイナンスに関する著作が好きでこれまで何冊か読んできているが、本書もそうした一冊。

投資家が陥りがちな誤った行動や判断等についてエゴ、保守主義、注意、感情の4つの視点で整理して、これまでの様々な研究等を示しながら解説がされている。

どうも、人間の脳は、生き残るということではなく、投資で合理的な行動をするという面で適したものにはなっておらず、「普通」に考えて投資していると、その罠に陥りがちになるようである。

本書で示されている様々な事例は既にどこかで聞いたことはあるようなものが多いが、本書ではそれに対する対処のしかたなどについてもページをさいて解説されている点がよい。

ただ、それは細かな売買テクニックとは違って、個々の状況や特性によって具体的な適用方法は異なっているものであり、自分にとっての最適化がどのようなもので、何に留意しなければならないかは個々で判断しなければならない。

つまり、それは自分自身の強みや弱みを理解する、自己理解を深めるということにほかならない。そのために、本書にある指摘の中で、なにが自分にあてはなり、なにがそうでもないのかを考えながら読むと、単なる知識でなく自分の投資にとって有益な知見が得られると思う。

ふしみん 50代 個人投資家


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