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成長株投資の公理 株で資産を築く8つの法則

ルイス・ナベリア パンローリング

本書で示されている、銘柄選択のための8つの「公理」とは、

・予想利益の上方修正
・アーニングサプライズ
・売り上げ伸び率
・営業利益の成長
・フリーキャッシュフロー
・利益成長率
・利益モメンタム
・ROE
である。

 これだけ見ると、特に特別な事を示しているようには思われない。逆に、実に「常 識的」な指摘のように思える。アナリストの予想利益の上方修正については「アナリ ストデータの裏を読め」でも同趣旨の指摘がなされていたと思う。

 ただ、自分自身の投資判断、あるいは銘柄選択について、中長期投資の銘柄であっ ても、上記の点についてきちんとその経年変化や関わるニュースなどをおさえられて いるかと問われれば「できていない」ということになっている。同様に感じる人は多 いのではないか。

 株式投資は「当たり前」の銘柄であっても、すぐれた企業に投資できれば、それは 利益につながる可能性が高いものだと思われる。この意味で上記の「常識」的視点は やはり有効で意味があるものだろう。

 但し、マーケットでは相当に早く上記のような視点は織り込んだ株価形成がなされ るため、投資のタイミングは重要であると思われるが、それについての具体的で詳細 な指摘は本書ではほとんどない。

 また、本書で挙げられている個別銘柄は米国市場の銘柄であり、その銘柄について イメージを持つことは難しく、翻訳書の隔靴掻痒感はある。その上、成功銘柄(騰 がったとか何倍になったとか)ばかり示されるため、どうしても「後講釈」的に思え てしまうところもある。

 が、全体として、内容はまっとうなものであると感じられた。

 特に新しい視点か盛り込まれているとは感じられなかったが、自分が投資してい る、あるいは投資しようとしている銘柄について、あらためて上記の視点でとらえな おしてみることは有益だろうと感じた。

(ふしみん、40代、公務員)


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