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投資苑がわかる203問

アレキサンダー・エルダー パンローリング

投資苑を熟読していれば、まったく分からない問題というのはないだろう。投資苑は、トレーダーとして押さえるべき要所を的確に押さえた、選りすぐりの良書だと思う。だが、この本にしか書かれていない秘密があるわけではないので、初級レベルは卒業したという自負があるなら、試しに何問かやってみると以外に面白いだろう。それも、面白いのは本の内容よりも、設問に対する自分の答えの方かもしれない。あるいは、間違ったときにその解説を読んだときの自分の感想や反応を、冷めた目でまだまだだなぁと思いつつ、自然に自分の実力を直視できていることかもしれない。

投資苑は何度か読み返しているし、とても分かり易く書かれているためか、結構理解できている気になりやすいようだ。6月の末に行われた著者のセミナーを前に、予習復習のつもりで本書を解いていくと、正解率は7割程度でしかなかった。特に、指標を用いてチャートの右端をどう捉えるかという設問は混乱した。4択がほとんどなのだが、自分の意見とぴったり一致するものがなかったり、逆に2つあったりするのだ。チャートは1つでも、それを見つめる視点は複数あるというのは、まさにこのことだと苦笑いしてしまう。 あぁ確かこんなことも書いていたなぁという記憶はあるのに、答えを間違えたり、最後どちらかで迷った末、引っ掛けにまんまと引っ掛かりながら、記憶を頼りにああでもないこうでもないと考えながら読むことは、知識を得ようと本にかじりつくのと違ってなかなか楽しいものだ。

確かに、最初に著者が望んでいる通り、納得できない解答に対して深く考えを巡らせたり、他の本まで読み返したりと、相場についてじっくり考えてみるだけでなく、自身の知識や記憶についても見直してみる絶好の機会とすることができる。正しい答えを当てるだけよりも、それを導き出すために考えるというその過程を繰り返すことの重要性を再認識すると共に、その過程でこそ多くのひらめきが生まれることに驚かされる。

日々トレードについていろいろ試行錯誤してみても、良くも悪くも誰にも評価されない。自分の知識がどの程度備わったのか、未熟なのはどの分野なのか、その傾向を知ることは時間的にも資金的にもロスを抑えるための有効な手段の1つだと思う。また、自分の判断の答えがすぐに、しかも何の代償もなく得られるというのはとても気楽だった。その一方で、実際のトレードにおいてもこれくらいリラックスして考えることができているとは思えず、Mindについての課題も見つけられた。 今後も、自分の思考傾向を知るためのガイドラインとして、手軽に活用していきたい。

(まっちゃ 脱サラ志望のSE 30代)


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