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負け銘柄を避けて、あとは何もしない投資法
本書は、『負け銘柄を避けて、あとは何もしない投資法』という極めて本質的な書名にその真髄が凝縮された、投資家必読の秀逸な一冊です。 特に、S&P500構成企業の半分以上が過去100年でマイナスリターンであり、市場を牽引するのはわずか上位2〜4%の企業であるという冷徹なデータには、強い衝撃を受けました。さらに、著名なバリュー投資家であるモニシュ・パブライが「テンバガーを選ぶ」と決意した逸話には驚かされました(p.252)。「投資の本質はキャッシュフローを生む資産の積み上げであり、敗者を避けることでお金を稼ぐ」という思想や、強固な優位性を持つ企業を一度買ったら手放さない静的な戦略には、大きな共感を覚えます。 長岡半太郎氏が「事前に見分けることができれば誰も苦労しない」と指摘するように、高クオリティな企業がトラブルで一時的に不人気になる瞬間を捉えるのは、容易ではありません。しかし本書は、ジョエル・グリーンブラッドの「魔法の公式」の対象から、魅力的な業種に属する企業を厳選するアプローチを示しているようにも思われ、その実践的な指針は極めて明快です。 凡百の投資家が陥る「余計な売買」を戒め、敗者を避ける引き算の美学を提示した点において、本書が持つ普遍的な価値は揺るぎないものと考えます。
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