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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/05/28 18:00, 提供元: フィスコ

28日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で反落、BYD2.7%下落

*18:00JST 28日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で反落、BYD2.7%下落
28日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比123.68ポイント(0.53%)安の23258.31ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が26.10ポイント(0.31%)安の8443.87ポイントと反落した。売買代金は1808億1630万香港ドルに縮小している(27日は2032億6830万香港ドル)。

様子見ムードが漂う流れ。米中の貿易交渉や、中国の景気動向が気がかりだ。米中は先週、対話を継続することで合意したとはいえ、通商対立は根深いものがある。また、中国では週末31日、5月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される予定。今月公表された5月の経済統計では、小売が予想を下回り、不動産関連の悪化が続いた。複数の金融機関などが中国景気の持ち直しを示唆する中、足元の景況感を見極めたいとするスタンスも強まっている。もっとも、下値は限定的。中国の景気対策に対する期待感が根強いほか、昨夜の米株が急反発したことなどを手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)

ハンセン指数の構成銘柄では、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が3.4%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が2.7%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.5%安と下げが目立った。BYDは先週、上場来高値を付けていたが、期間限定で一部車種を値下げ販売すると報じられて以降、一転して売りが続いている。競争激化の警戒感が高った。また、海外工場の建設現場で人権侵害があったとして、ブラジル労働検察庁がBYDを提訴したことや、山東省最大のBYDディーラーが資金繰り悪化で経営破綻したとのうわさがネット上に拡散されたことなども売り材料視されている。

セクター別では、医薬が安い。翰森製薬のほか、永泰生物製薬(6978/HK)が9.3%、三生製薬(1530/HK)が3.3%、康希諾生物(6185/HK)が2.6%、四環医薬HD集団(460/HK)が2.2%ずつ下落した。

半導体やクラウドの銘柄群も売られる。SMICのほか、蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.8%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が1.5%安、万国数拠HD(9698/HK)が9.6%安、金山雲HD(3896/HK)が1.6%安で引けた。

半面、食品飲料や酒造、外食など消費セクターの一角はしっかり。農夫山泉(9633/HK)が3.2%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.1%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が4.1%、青島ビール(168/HK)が1.8%、九毛九国際HD(9922/HK)が5.5%、海底撈国際HD(6862/HK)が2.3%ずつ上昇した。

業績動向に着目した物色もみられる。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.9%高。同社が報告した1〜3月期決算は調整後純利益が4.4%増加し、1日平均のユーザー数は過去最多を更新した。

本土市場は小幅ながら5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3339.93ポイントで取引を終了した。自動車が安い。不動産、半導体、素材、医薬、公益、銀行なども売られた。半面、石油や石炭などエネルギー関連は高い。運輸、食品・酒造、保険も売られた。

亜州リサーチ(株)


《AK》

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