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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/07/17 11:06, 提供元: フィスコ

リソル Research Memo(6):ホテル運営事業が業績全般をけん引

*11:06JST リソル Research Memo(6):ホテル運営事業が業績全般をけん引
■リソルホールディングス<5261>の業績動向

2. セグメント別の業績動向
インバウンド需要拡大の恩恵を特に強く受けたホテル運営事業が業績全般をけん引、ゴルフ運営事業は収益の安定化に貢献、リソルの森事業は先行投資、ウェルビーイング事業は成長期入りとなった。主力の運営事業とウェルビーイング事業が好調に推移したため、補完的な役割の投資再生事業は、目立った貢献はなかった。

ホテル運営事業では、各ホテルでアジア・欧州など地域特性に応じたプロモーション施策を積極的に展開、施設内では日本文化体験イベントや専任の「サービスコーディネーター」による周辺情報の案内など上質なサービスを提供し、旺盛なインバウンド需要を捉えた。また、“ツーリストホテル”としてのブランディングを強化したことで、国内富裕層のリピーター化が進んだ。この結果、客室単価・稼働率ともに向上して業績が好調に推移、コロナ禍収束後の回復局面からいよいよ成長局面へとシフトしてきた。特に大阪エリアでは、大阪・関西万博の効果もあって非常に好調であった。中国人インバウンド旅行者が期中に縮小したことについては、もともとツアー客が少なかったうえ、台湾や韓国、東南アジア、欧米からの旅行者でカバー、国内富裕層を含めてむしろバランスが良化したようだ。

一方、「リソルホテルズ」と自己差別化した新コンセプトのサブブランド「リソルスタイル」を新設し、1号店として東京小石川の「後楽ガーデンホテル」(2026年4月に運営を開始)の開業準備を行った。マーケティングやフロントシステムの刷新により、早期に収益貢献する見込みである。リソルステイ事業は、軽井沢を中心に10施設、需要の強い箱根エリアに3施設を開業するなど商品ラインナップの拡充を進めたことで、予約件数、宿泊日数、会員数がいずれも前期を上回った。以上の結果、ホテル運営事業の売上高は16,433百万円(前期比10.4%増)、経常利益は3,277百万円(同30.3%増)となった。

ゴルフ運営事業では、コースやクラブハウスの上質化、ホスピタリティの強化などプレー環境の改善を引き続き進めた結果、国内富裕層を含めて来場者数が増加、客単価も上昇し、業績は堅調に推移した。夏季シーズンの酷暑対策として導入を進めているクーラー付きカートは、全台を入れ替えた中京ゴルフ倶楽部の7月〜9月の売上高が前年同期比2割増加するなど、効果が非常に大きいことが分かった。リゾート滞在とゴルフ場を組み合わせたゴルフ&ステイ商品はインバウンドゴルファーに好評で、フェアウェイフロントヴィラ事業を展開する「瀬戸内ゴルフリゾート」では、特に韓国を中心としたアジア諸国からの宿泊を伴うゴルフ場利用が好調に推移した。このため、フェアウェイフロントヴィラ事業のさらなる拡大に向け、「瀬戸内ゴルフリゾート」第二期計画と「大熱海国際ゴルフクラブ」の開業準備を進めた。この結果、会員権販売の好調もあって、ゴルフ運営事業の売上高は8,551百万円(前期比2.3%増)、経常利益は979百万円(同5.0%増)となった。

リソルの森事業では、ゴルフ部門(真名カントリークラブ)において、コースメンテナンスの強化、クラブハウス内施設の更新、サービスの上質化などバージョンアップに継続的に取り組んだ結果、客単価が上昇、会員権販売もコロナ禍の時期と比べ3倍以上となった。また、「ゴルフ&ステイプラン」は、空港送迎サービスを実施したことでインバウンドゴルファーの利用が大きく伸長し、また、圏央道がつながりアクセスが向上したことで国内富裕層のリピートも確保できるようになった。特に国内富裕層は、宿泊とセットで使ってもらえるうえ役員研修につながる場合もあるため、期待が大きい。リゾート部門では、夏祭りやスカイランタンなどのイベントのほか、スポーツや季節プログラムを目的とした宿泊需要が拡大し、エリア内の飲食や物販売上も大幅に増加した。愛犬同伴型高級ヴィラエリア「Dear Wan Spa Garden」は、年間を通して高単価・高稼働を維持した。この結果、リソルの森事業の売上高は4,235百万円(前期比6.6%増)、投資が先行したため経常利益は299百万円(同1.5%減)となった。

ウェルビーイング事業では、業界最大級のメニュー数やカスタマイズできる3プランを強みに、大手金融機関と連携して開拓を進めたことで新規契約が増加、同時に魅力的なサービスメニューの開発と利便性向上に努め、既存会員の利用促進も図った。さらに、ウェルビーイング領域の市場拡大を見据えて新たなビジネスモデルとして打ち出した「ハウスエージェント」は、既に三井不動産グループをはじめとする大手企業や70万人規模の関東ITソフトウェア健康保険組合との契約に至っている。パートナー企業と連携して、リソルライフサポートが黒子となりウェルビーイング領域におけるサービスをパートナー企業に提供する「OEM戦略」も、様々な企業が興味を示しているようだ。この結果、ウェルビーイング事業の売上高は1,055百万円(前期比9.4%増)、経常利益は130百万円(同110.1%増)となった。

再生エネルギー事業では、リソルの森の施設内における1.5MWの太陽光発電設備による売電事業で、年間約150万kWhの売電を行った。自家消費型事業では、5ヶ所目となる「有田リソルゴルフクラブ」でソーラーカーポートの建設工事を実施した。さらに、ゴルフ場を中心に4ヶ所のソーラーカーポート建設を申請した。この結果、再生エネルギー事業の売上高は102百万円(前期比1.2%減)、経常利益は31百万円(同40.2%減)となった。

投資再生事業では、ペット同伴可能な宿泊施設1棟とゴルフ場1施設を売却するなど、入れ替えによる保有資産のブラッシュアップを進めた。また、海外展開の足掛かりとして、タイ・バンコクの「ザ レガシー ゴルフクラブ」と業務提携し、海外ゴルフ事業に初進出した。日本やアジア市場からの送客や運営改善を支援する計画だが、将来的にはホテル運営へと事業の幅を広げる意向である。この結果、投資再生事業の売上高は25百万円(前期比76.8%減)、経常利益は3百万円(同85.9%減)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)


《HN》

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