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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/02/25 11:03,
提供元: フィスコ
グロービング Research Memo(3):JI型コンサルティングと、AIエージェントの開発を展開(1)
*11:03JST グロービング Research Memo(3):JI型コンサルティングと、AIエージェントの開発を展開(1)
■グロービング<277A>の事業概要
1. コンサルティング事業
経営戦略、新規事業の立ち上げ、M&A戦略、DX・デジタル戦略の構想策定及び実行支援に関するコンサルティングサービスを提供している。特徴は、「外部視点を持ったインサイダー(内部)」としてクライアント企業の内部に入り込む支援スタイルにある。具体的にはCxO(Chief x Officerの略で、xの部分にはそれぞれ担当する業務が入り、最高○○責任者を指す)やプロジェクトリーダーのパートナーとして伴走し、プロジェクトを通じた変革を推進する。「外部視点を持ったインサイダー」とは、コンサルタントとしての客観性や論理性を維持しつつ、顧客の内部事情やカルチャーを理解したうえで意思決定のサポートを行うことを意味する。単なる助言にとどまらず、プロジェクトの完遂とともに将来顧客が自ら変革を継続できる自律を促す役割を果たす。
同社はこれを「JI型コンサルティング」と呼ぶ。一般的なコンサルティングファームが行う外部からスキルやノウハウを供与し助言する「従来型コンサルティング」に対し、JI型では顧客との信頼関係を深めたうえで、変革ニーズに応じた人材の出向等を含むリソース提供を行う。顧客の社員や資金と、同社のノウハウ・人材を融合した共同プロジェクトチームを組成し、事業変革や新規事業、プロダクト等を共創する役割を果たす。同社のコンサルタントが事業責任者などの立場で事業をけん引し、パートナーとして現場で成果を創出する点が、同社独自のビジネスモデルとなっている。
こうした実行支援を中核に据える同社は従来型の人月投入型モデルとは一線を画し、課題の構造化からAIを前提とした業務設計、さらには現場への実装と定着までを一体で支援するモデルを採用している。単なる分析や提言にとどまらず、変革テーマを具体的な業務プロセスへと落とし込み、組織内で自走できる状態まで伴走する点に特徴がある。生成AIの進展により、リサーチや資料作成などの補助業務は効率化が進む一方で、経営課題を構造的に捉え、実行可能な形に再設計し、組織に根付かせる役割の重要性はむしろ高まっている。同社はこのような環境変化を前提として、AIを活用した業務高度化とコンサルタントによる実装支援を組み合わせることで付加価値を創出している。
社内には業務効率化を専門とする「GLB Intelligence(グロービング・インテリジェンス)」を配置し、独自のAIツールの開発と活用を推進している。議事録作成や初期リサーチなどの定型業務はAIで代替・高度化し、コンサルタントは課題設定や意思決定支援、現場実装など高付加価値領域に集中できる体制を整えている。その結果、単純な人員増加に依存しない生産性向上を実現し、変革支援の質を維持・向上しながら事業拡大を継続している。
2. コンサルティング事業におけるKPI
同社のコンサルティング事業におけるKPIは(1) 調整後コンサルタント人員数、(2) コンサルタント平均年収、(3) JI売上高比率、(4) AI関連売上高比率である。
(1) 調整後コンサルタント人員数
顧客からの案件獲得及び遂行には継続的なコンサルタントの採用が不可欠であることから、事業の健全性を測定する指標として、コンサルタント人員数を重視している。「調整後」とは、売上に直接寄与しない「GLB Intelligence」に関与するコンサルタントの工数を差し引き、稼働実態を正確に反映するものである。
(2) コンサルタント平均年収
同社は、健全な事業成長には、顧客へのさらなる付加価値向上、プロフェッショナルへの高水準な報酬、ハイスキル人材の採用をバランス良く実現することが重要だと考えている。それらにつながる指標として「コンサルタント平均年収」をKPIに設定し、継続的な向上を図っている。平均年収は同社のコンサルティング業務に関与する取締役の役員報酬を含み、「GLB Intelligence」にアサインされているコンサルタントを除く年収の平均を表している。
(3) JI売上高比率
同社はコンサルティング事業において、従来型コンサルティングからJI型コンサルティングへのシフトを重要な成長戦略として位置付けており、その進捗を判断する指標として、「JI売上高比率」をKPIに設定している。JI売上高は、コンサルティング案件のうち、顧客の内部へ関与し、CxOクラスへの直接報告や予算立案への関与を伴うプロジェクトの売上高を表す。
(4) AI関連売上高比率
「AIによる顧客のビジネス変革」という同社のビジョンの進捗を判断する指標として重視しており、KPIに設定している。AI関連売上高は、提案書の検討事項でAIに言及しているもの、あるいは報告書などにAIの検討が含まれているプロジェクトに関する売上高を対象としている。AI事業でのプロダクト開発・提供を通じて培われたノウハウが、コンサルティング事業の現場へも還元され、AI関連プロジェクトの受注拡大を支えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬)
《HN》
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