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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/01/06 11:01, 提供元: フィスコ

ミロク情報 Research Memo(1):サブスク型ビジネスへの移行が進み、2026年3月期は過去最高業績更新へ

*11:01JST ミロク情報 Research Memo(1):サブスク型ビジネスへの移行が進み、2026年3月期は過去最高業績更新へ
■要約

ミロク情報サービス<9928>は、会計事務所及び中堅・中小企業向けに財務会計・税務システムを中心とするERP(統合業務管理)製品を開発・販売する業界大手である。ビジネスモデルを売切り型からサブスク型に移行中で、新規事業としてDXコンサルティング事業の立ち上げを企図することと、中小企業・小規模事業者の経営を支援する統合型DXプラットフォーム事業を育成している。

1. 2026年3月期中間期の業績概要
2026年3月期中間期(2025年4月-9月)の連結業績は、売上高で前年同期比6.3%増の24,172百万円、経常利益で同7.6%増の3,257百万円と会社計画(売上高23,800百万円、経常利益3,150百万円)を上回る増収増益となった。売切り型からサブスク型へのシフトが順調に進み、サービス収入が同12.7%増と2ケタ成長を継続したほか、システム導入契約売上高もWindows10のサポート終了を控えてパソコン等のハードウェア製品の買い替え需要が活発化したことで同3.2%増と堅調に推移したことが主因だ。サービス収入のうち、主力ERP製品のサブスク・IaaS※1の2025年9月時点のARR※2は中小企業向けERP製品「ACELINK NX-CE」の売切り販売を終了してサブスク契約への移行を進めたことで、同40.3%増の4,566百万円と大きく伸長し、サービス収入の成長をけん引した。

※1 IaaS(Infrastructure as a Service)とは、クラウドサービスのうちハードウェアやネットワークなどのインフラ部分のみを提供するサービス。
※2 ARR(Annual Recurring Revenue):当該月に発生した売上高を12倍にした数値。

2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、売上高で前期比6.2%増の49,000百万円、経常利益で同6.4%増の6,800百万円と期初計画を据え置いた。ソフトウェアの提供形態についてサブスク型へのシフトを進めつつ、コンサルティング営業を強化しながら企業のDX需要を取り込み、増収増益を目指す。人件費の増加が続くものの、増収効果に加えてソフトウェア製品の償却負担軽減等が増益要因となる。主力ERP製品のサブスク契約社数は同64.2%増※の7,000社、2026年3月時点におけるARRは同45.4%増の55.9億円を目標として掲げており、主力ERP製品のサブスク売上比率(金額べース)は前期の20.2%から30%台に高める計画だ。

※ 2026年3月期より、1社で複数の契約がある場合でも、1社として集計する方式に変更となり、前期比も新しい集計方式に基づいて算出している。

3. 「中期経営計画Vision2028」の進捗状況
2024年5月に発表した「中期経営計画Vision2028」では、最終年度となる2029年3月期に売上高600億円(今後4年間年平均成長率6.8%)、経常利益120億円(同17.1%)、ROE18%(2025年3月期実績15.6%)を目指している。DXコンサルティングの推進による新規顧客の獲得(顧客基盤の拡大)とサブスク型への移行による顧客生涯価値(以下、LTV)の最大化に取り組み、主力ERP製品のサブスク比率を60%に引き上げ、ソフト使用料全体のARRで200億円まで積み上げる計画だ。サブスクへの移行促進を図るため、2025年11月よりSaaS型クラウドERPの新製品「LucaTech GX Lite」の提供も開始した。まずは中小企業向けに展開し、機能を拡充しながら中堅企業や会計事務所へも提供する計画である。「LucaTech GX」シリーズ全体の累計売上目標は、3つある各エディションのそれぞれの提供開始から5年間で200〜250億円を見込んでいる。また、海外戦略として2025年10月にシンガポールのERP企業であるSynergix Technologies Pte Ltd.を連結子会社化した。SynergixのERP製品をシンガポールを含めたASEANの現地日系企業に販売し、海外事業の拡大を図る。年間売上規模は10億円強と小さいが、中期的に収益貢献するものと期待される。なお、株主還元については連結配当性向で30〜40%を目安に利益成長に応じた累進的配当を実施する方針で、2026年3月期の1株当たり配当金は前期比5.0円増配の60.0円(配当性向36.7%)と3期連続の増配を予定している。また、資本政策の一環として自己株式取得についても適宜検討する考えだ。

■Key Points
・2026年3月期中間期は会社計画を上回る増収増益に
・サービス収入の2ケタ成長が続き、2026年3月期業績は過去最高業績更新へ
・サブスクシフト加速化に向けSaaS型ERP製品「LucaTech GX Lite」を発表
・連結配当性向30〜40%を目安に累進的配当を実施、自己株式取得も適宜検討

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


《HN》

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