トップ ・ かごを見る ・
ご注文状況
・ このページのPC版
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/06/13 14:01,
提供元: フィスコ
ミライトワン Research Memo(1):「超・通建」に向けて成長分野が順調に拡大
*14:01JST ミライトワン Research Memo(1):「超・通建」に向けて成長分野が順調に拡大
■要約
ミライト・ワン<1417>は、2010年10月の通信建設会社3社の経営統合を経て2022年7月に設立された。通信建設業界では3社の一角を占める。通信建設市場の緩やかな縮小を見据え、「超・通建」に向けた事業構造改革を進めており、M&A等を通じて事業規模と事業領域の拡充を図ってきた。特に、「街づくり・里づくり」「DX・GX」といった複合化・総合化した社会課題(顧客ニーズ)の拡大に着眼し、通信だけでなく、ICTや電気・土木・建築等の幅広い社会インフラ領域で、企画から設計・施工・運用までをトータルに提供する「フルバリュー型モデル」の実現と事業ポートフォリオ変革に取り組んでいる。2022年5月、現在のグループ体制への移行を前に、「MIRAIT ONE GroupVision 2030」及び5ヶ年の中期経営計画を公表した。再定義したパーパス『技術と挑戦で「ワクワクするみらい」を共創する』の下、人間中心経営を中核に据えるとともに社会性・成長性の高い「街づくり・里づくり/企業DX・GX」「グリーンエネルギー事業」「ソフトウェア事業」「グローバル事業」の4分野を「みらいドメイン」として定義し、経営資源を集中することで成長を加速する方向性を描いている。
1. 2025年3月期の連結業績
2025年3月期の連結業績は、受注高が前期比14.6%増の6,291億円と大幅に伸びたほか、売上高が前期比11.6%増の5,785億円、営業利益が同57.0%増の279億円と計画を上回る増収増益となった。また、EBITDAについても大きく増加し、売上高・EBITDAは過去最高を更新した。売上高は、国際航業(株)の通年寄与(9ヶ月分の上乗せ)を含め、「環境・社会イノベーション事業」が大きく伸長した。それに伴って、注力する「みらいドメイン」の構成比は43%(前期は35%)と順調に拡大することができた。利益面では、増収による収益の押し上げに加え、前期業績に影響を及ぼした不採算案件の減少により大幅な営業増益を実現し、営業利益率も4.8%(前期は3.4%)に回復した。活動面でも、リスクマネジメント体制(不採算案件の予防・監視体制)の確立並びに西武建設(株)と国際航業との三位一体によるシナジー創出、組織再編による効率化推進など、今後に向けて大きな進展が図られた。
2. 2026年3月期の業績予想
2026年3月期の連結業績予想について同社は、売上高を前期比7.2%増の6,200億円、営業利益を同21.5%増の340億円と引き続き増収増益を見込んでいる。また、EBITDAも同15.1%増の480億円に増加し、過去最高業績を更新する見通しだ(売上高は10期連続)。売上高は「企業/環境社会ドメイン」が豊富な繰越工事の完工により順調に拡大する一方、「通信基盤ドメイン」は堅調に推移する。利益面では、「企業/環境社会ドメイン」の伸びと「通信基盤ドメイン」の生産性向上により大幅な増益を実現し、営業利益率は5.5%に改善する想定となっている。1株当たり年間配当額は同10.0円増の85.0円を予定しており、実現すれば6期連続の増配となる。
3. 中長期的な成長戦略
現在推進している第5次中期経営計画(5ヶ年)はスタートして3年が経過した。「MIRAIT ONE Group Vision 2030」で掲げた「超・通建」(幅広い社会インフラ領域における様々な社会課題の解決に貢献し続ける企業グループへの進化)に向けて、1) 人間中心経営、2) 事業成長の加速、3) 利益性トップクラス、4) データインサイト経営、5) ESG経営基盤強化の5つの事業変革に取り組んでいる。特に「フルバリュー型モデル」による「みらいドメイン」の拡大、並びに「通信基盤ドメイン」の生産性向上などを通じて、最終年度(2027年3月期)の売上高7,200億円、営業利益率6.5%以上、EBITDA率8.5%以上、ROE10%以上を目指す。そのための成長投資(M&Aを含む)を積極的に行うほか、株主還元についても総還元性向50〜70%をターゲットレンジとして、安定的な配当成長と機動的な自己株式取得を実施する方針である。
■Key Points
・2025年3月期は国際航業の通年寄与や不採算案件の減少も手伝い、計画を上回る増収増益を実現
・「超・通建」に向けて「みらいドメイン」が順調に拡大したほか、三位一体シナジー創出も順調に進捗
・2026年3月期も増収増益となり、受注高・売上高・営業利益・EBITDAは過去最高を更新見込み(売上高は10期連続)
・中期経営計画では、「超・通建」に向けて5つの事業変革に取り組み、「フルバリュー型モデル」による事業ポートフォリオ強化と収益性の向上を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
《HN》
記事一覧
2025/06/14 17:00:株ブロガー・さなさえ:AIやドローンそしてIPOなど成長するテーマ&個別株に注目【FISCOソーシャルレポーター】
2025/06/14 16:59:来週の相場で注目すべき3つのポイント:中東情勢、日銀会合、FOMC
2025/06/14 15:08:国内株式市場見通し:日米中銀イベントだが、米中や日米関税交渉の行方が相場の方向性を左右へ
2025/06/14 14:30:国内外の注目経済指標:日米政策金利は据え置きの公算
2025/06/14 14:29:為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、日米政策金利は据え置き予想
2025/06/14 14:28:新興市場見通し:中小型株への循環物色が継続
2025/06/14 14:27:米国株式市場見通し:サミットやFOMCなどイベント多いが原油市況にも関心
2025/06/14 14:25:国内株式市場見通し:日米中銀イベントだが、米中や日米関税交渉の行方が相場の方向性を左右へ
2025/06/14 14:18:英ポンド週間見通し:もみ合いか、日英中銀の金利据え置きは織り込み済み
2025/06/14 14:17:豪ドル週間見通し:もみ合いか、イスラエルとイランは戦闘継続の可能性
2025/06/14 14:15:ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECB利下げ休止観測や日銀追加利上げ見送りで
2025/06/14 14:14:為替週間見通し:ドルは下げ渋りか、日米政策金利は据え置き予想
2025/06/14 14:13:国内外の注目経済指標:日米政策金利は据え置きの公算
2025/06/14 14:11:国内株式市場見通し:日米中銀イベントだが、米中や日米関税交渉の行方が相場の方向性を左右へ
2025/06/14 14:09:新興市場見通し:中小型株への循環物色が継続
2025/06/14 14:08:米国株式市場見通し:サミットやFOMCなどイベント多いが原油市況にも関心
2025/06/14 10:00:個人投資家・有限亭玉介:【バイオ株に注目】強力トレンドの個別株の材料性・成長性に注目【FISCOソーシャルレポーター】
2025/06/14 07:32:前日に動いた銘柄 part2明豊エンター、タイミー、ハートシードなど
2025/06/14 07:19:NY金:続伸、イスラエルとイランの戦闘拡大を懸念
2025/06/14 07:18:ADR日本株ランキング〜丸紅など全般やや買い優勢、シカゴは大阪比130円高の37910円