おかげさまでトレーダーズショップは開店10年目を迎えました。
10周年に寄せて、著者・講師の皆様からお寄せいただいた言葉をご紹介します。
システムトレーダー
高橋謙吾様
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トレーダーズショップ開店10周年、おめでとうございます。 投資関連の書籍といえば、パンローリング社という程、私の中では 思い入れのある出版社であり、その出版社から自分の著書を出版できた事を とても嬉しく思います。
現在では、日本でもシステムトレードで売買が行える証券会社も何社かありますが、 当時はシステムトレードなんて言葉も出ないくらい、日本の売買ツールの環境は貧弱でした。
私がシステムトレードを始めたのは2001年からで、世界でも有名な プログラミング言語を有する Tradestationです。 この売買ツールに出会ってから、私のトレード感が180度変わるくらいの衝撃を 受けたものです。
システムトレード経験が約9年という事もあり、システムトレードの運用の 難しさや発注トラブルにも見舞われ、それなりの経験をしてきた感があります。 自動プログラムを動作させての誤発注はもちろんの事、朝起きたら、 限度資金いっぱいまでポジションを抱えていた・・・といった事もあり、 システムトレードで犯してしまう間違いは一通り経験した感はありますね。
トレードをしている傍ら、システムトレーダーとして経験した事などを、 自分の備忘録として1年半ほどまとめていたのですが、知り合いのトレーダーが 本を出版するという話を聞いて、私も出版してみたい!という思いが沸々と こみ上げてきました。 投資関連で最も有名なパンローリング社に勢いで企画書を出したというのが、 『コンピュータトレーディング入門』の出版経緯になります。
当時、他の大手出版社からも声がかかっていたのですが、投資関連の 本を出版するなら、パンローリング社から・・・という思いが強く、 長く愛されるような本にしたい・・・という出版社の思いと共感し、何度も推敲を 重ねた結果、とても満足のいく書籍が出来上がったと考えています。 (※自分の経験だけで書き上げたものなので、内容的にはとてもマニアックに 仕上がってしまった感がありますが・・・そんな私の思いに付き合って頂いた 編集の方には、とても感謝しています。)
システムトレード経験があるという事で、日本発のシステムトレードツール開発 プロジェクトにアドバイザーとして携わった事も、この10年において楽しい経験だと 言えます。自分がトレードで使いたい機能などを実装出来る訳ですから・・・
最近では、システムトレードも世間に広まってきた感がありますが、実際には 本質をわからないままの運用を行い、損失を計上してしまうケースが多々あります。
本書でも取り上げていますが、第三者が構築したシステムを運用するというのは、 自分でプログラムを作成し、一から作り上げる以上に大変な労力を要するものです。
システムトレード専門サイト シストレナビ の方でも、システムトレードに関するコラムなどを執筆しておりますので、システムトレードが 正しく認知されるよう、私も微力ながら広めていきたいものです。