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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/30 18:02, 提供元: フィスコ 30日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で続落、テック指数は2.7%下落*18:02JST 30日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で続落、テック指数は2.7%下落30日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比347.52ポイント(1.36%)安の25176.93ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が107.65ポイント(1.18%)安の9038.27ポイントと続落した。売買代金は3196億5230万香港ドル(約6兆222億円)に拡大している(29日は2670億990万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米金融政策や中国景気動向を見極めたいとするスタンスが買い手控えにつながっている。米連邦公開市場委員会(FOMC)が29〜30日まで開かれるほか、中国ではあす31日、国家統計局などによる7月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される予定だ。また、取引時間中に報告された金融大手の決算が下振れたことも全体相場の押し下げ要因となった。 一方、貿易問題を巡り、米中が29日までスウェーデンで開いた閣僚級会議では、8月12日に期限を迎える追加関税の一時停止措置を3カ月延長する方針などが確認された。最終決定はトランプ米大統領が30日に判断する。中国の政策に対する期待感などで、指数は下げ渋る場面がみられたものの、引けにかけて改めて下げ幅が拡大した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、自動車の下げが目立つ。理想汽車(2015/HK)が12.8%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.8%安、吉利汽車HD(175/HK)が4.2%安で引けた。販売競争の激化懸念が再燃している。新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車は29日、純電動SUV「i8」の販売を正式発表し、価格を32万1800人民元(約665万円)からに設定すると公表したが、予想販売価格の35万〜40万人民元(約723万〜827万円)を大幅に下回った。このほか、昼に予想を下回る中間決算を発表した金融大手が後場に下げ幅拡大。30%減益の恒生銀行(11/HK)が7.4%安、31%減益のHSBC(5/HK)が3.8%安と下げた。 セクター別では、半導体が安い。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.9%、華虹半導体(1347/HK)が5.5%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.4%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.4%ずつ下落した。新興EVや半導体などの売りで、ハンセン科技(テック)指数は2.7%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。 中国の不動産セクターも急落。遠洋集団HD(3377/HK)が7.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が7.3%安、旭輝(884/HK)が6.8%安、中国奥園集団(3883/HK)が4.3%安で取引を終えた。 半面、医療機器・オンライン医療の銘柄群は高い。微創医療科学(853/HK)が10.2%、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が9.3%、コン博医療HD(2216/HK)が8.3%、平安健康医療科技(1833/HK)が11.7%、阿里健康信息技術(241/HK)が2.3%ずつ上昇した。 本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3615.72ポイントで取引を終了した。エネルギーが高い。銀行・保険、消費関連、公益、素材なども買われた。半面、不動産は安い。ハイテク、医薬、軍需産業、自動車、証券も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |