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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/24 16:53, 提供元: フィスコ 24日の中国本土市場概況: 上海総合0.7%高で6日続伸、銀行は逆行安*16:53JST 24日の中国本土市場概況: 上海総合0.7%高で6日続伸、銀行は逆行安24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比23.43ポイント(0.65%)高の3605.73ポイントと6日続伸した。2022年1月以来、約3年半ぶりの高値水準を切り上げている。 前日までの好地合いを継ぐ流れ。米中通商交渉が進展するとの見方や、中国の政策に対する期待感が支えだ。中国商務部は23日、何立峰・副首相が27〜30日にストックホルムを訪問し、米国と閣僚級協議を行うと発表。ベッセント米財務長官が22日、来週(28〜29日)ストックホルムで中国の当局者と3回目の通商協議を実施すると述べたことを認めた格好だ。8月12日に期限を迎える追加関税の一時停止措置の延長や、輸出規制の緩和がテーマに上るとみられている。トランプ米大統領は23日、中国との貿易合意をまとめている最中だと述べた。また、中国当局はこのところ、製造業やサービス業などの価格競争激化を抑制することに注力しているほか、大型インフラ建設事業プロジェクトをスタートさせた。ただ、上値は限定的。上海総合指数はこのところに上昇基調で約3年半ぶりの高値水準を切り上げただけに、売り圧力も意識されている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の上げが目立つ。信達地産(600657/SH)が2.6%高、金地集団(600383/SH)が2.3%高、緑地HD(600606/SH)が2.1%高、新城控股集団(601155/SH)が1.9%高、保利発展控股集団(600048/SH)が1.7%高で引けた。 医薬株も高い。亜宝薬業(600351/SH)が7.2%、康美薬業(600518/SH)が3.8%、薬明康徳(603259/SH)が3.5%、山東魯抗医薬(600789/SH)が2.4%、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.2%ずつ上昇した。 大規模水力発電ダム着工を追い風に、電力設備やセメント・鉄鋼などの物色も続く。中国電力建設(601669/SH)が7.3%高、中国能源建設(601868/SH)が3.8%高、華新水泥(600801/SH)が4.8%高、重慶鋼鉄(601005/SH)が2.5%高で引けた。 レアアース株も急伸。傘下企業が世界最大のレアアース鉱山を保有する内蒙古包鋼鋼聯(600010/SH)と広晟有色金属(600259/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、中国北方稀土(600111/SH)が9.0%高で取引を終えた。中国政府は米国との通商交渉でレアアースを取引材料にしていることを背景に、価格上昇の思惑が高まっている。そのほか、ハイテク株、消費関連株、運輸株、自動車株、証券株なども買われた。 半面、銀行株はさえない。興業銀行(601166/SH)と上海浦東発展銀行(600000/SH)がそろって2.0%、交通銀行(601328/SH)が1.8%、中国工商銀行(601398/SH)と中国建設銀行(601939/SH)がそろって1.3%ずつ下落した。エネルギー株、公益株も売られている。 そのほか、産金の中金黄金(600489/SH)が4.4%安。東北大学(遼寧省瀋陽市)の学生6人が同社の子会社が運営する鉱山を見学中に、足場の格子板が突然脱落したため「浮選槽」に転落し、全員が死亡したと報じられ、これが売り材料視されている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.59ポイント(1.36%)高の267.86ポイント、深センB株指数が6.31ポイント(0.49%)高の1282.64ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |