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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/07/04 18:00,
提供元: フィスコ
4日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で続落、2週ぶり24000pt割れ
*18:00JST 4日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で続落、2週ぶり24000pt割れ
4日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比153.88ポイント(0.64%)安の23916.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.17ポイント(0.45%)安の8609.27ポイントと続落した。ハンセン指数は終値ベースで6月23日以来、約2週ぶりに節目の24000ポイントを割り込んでいる。売買代金は2678億800万香港ドル(約4兆9220億円)に拡大した(3日は2312億4670万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスがやや強まる流れ。6月の米雇用統計や非製造業PMIが予想以上に堅調だったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は現行の金利水準をしばらく維持するとの見方が広がっている。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利が低下するとの思惑も薄れた。対外関係の悪化懸念もマイナス。今月開催予定の中国と欧州連合(EU)の首脳会議について、「中国政府は計画の一部を中止する意向」と報じられた。ウクライナ問題や中国の産業政策などでの対立が背景にあるという。
一方、米中の通商対立を巡っては、過度な警戒感が和らいでいる。外電が3日、消息筋情報として伝えたところによると、米政府はこのほど、中国商用飛機(COMAC)向けジェットエンジンの輸出再開を米企業に許可した。米商務省は今週、半導体設計ソフトウエアの対中輸出制限も解除したばかり。両国の貿易協議が前進しているようだ。ハンセン指数は後場に下げ幅を縮小する場面も見られた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が6.6%安で値下がり率トップ。同社株に転換可能なEB債(他社株転換可能債)を親会社の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が発行すると表明したことで、1株利益の希薄化が意識された。
セクター別では、香港不動産が安い。新世界発展(17/HK)が4.0%、長江実業集団(1113/HK)が1.3%、新鴻基地産発展(16/HK)が0.4%ずつ下落した。うち新世界発展を巡っては、新たな債務再編に向けて、中核資産の商業施設「維港文化匯(ビクトリア・ドックサイド)」を担保に差し入れるとの情報が伝わった。
スマートフォン部材・組立の銘柄群もさえない。瑞声科技HD(2018/HK)が4.5%安、富智康集団(2038/HK)が3.4%安、舜宇光学科技(2382/HK)が2.5%安、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が0.7%安で取引を終えた。
半面、太陽光発電の関連銘柄は高い。信義能源HD(3868/HK)が15.0%、協キン科技HD(3800/HK)が6.7%、信義光能HD(968/HK)が4.7%、姆丹克太陽能系統集団(712/HK)が2.0%ずつ上昇した。
本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%高の3472.32ポイントで取引を終了した。金融が上昇を主導。医薬、公益なども買われた。半面、素材が安い。電力、自動車、通信の一角も売られた。
亜州リサーチ(株)
《CS》
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