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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/17 13:01, 提供元: フィスコ

IXナレッジ Research Memo(1):2025年3月期は4期連続の増収・営業増益

*13:01JST IXナレッジ Research Memo(1):2025年3月期は4期連続の増収・営業増益
■要約

アイエックス・ナレッジ(IKI)<9753>※は、独立系の中堅システムインテグレーターである。IT戦略提案、IT化推進などのコンサルティングからシステム開発、検証、保守・運用までシステムのライフサイクルを通じて一貫したサービスを提供する。日立製作所<6501>やNTTデータグループ<9613>などの大手システムインテグレーターやみずほリサーチ&テクノロジーズ(株)などのユーザー系システム会社、KDDI<9433>などのエンドユーザーなどが主要取引先であり業績は安定している。2023年2月には、土木建築業界に特化してシステム開発を行う(株)シーアンドエーコンピューター(本社:東京都江東区)を子会社化し業容を拡大した。クラウド基盤構築、アジャイル開発、RPA、ブロックチェーンなど先進のIT技術にも積極的に取り組んでいる。売上高に占めるDX案件(クラウド、アジャイルなどを含む)の比率は上昇を続けており、2025年3月期に40%を超えた。

※ 同社の略称はIKI(IX Knowledge Inc.)で、企業コンセプトのInformation & Knowledge Innovationともリンクしている。

1. 業績動向
2025年3月期通期の業績は、売上高が前期比5.0%増の22,828百万円、営業利益が同12.8%増の1,867百万円、経常利益が同12.2%増の1,950百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.0%増の1,326百万円と4期連続の増収・営業増益となった。システム開発では、金融関連システム開発案件や社会公共関連システム開発案件が、運用サービスでは社会公共分野の基盤・環境構築案件が、それぞれ堅調に推移した。増収による売上総利益の増加、技術者の育成による単価の向上、継続的な販管費の抑制などが利益の増加要因である。

2026年3月期の業績については、売上高で前期比1.8%増の23,238百万円、営業利益で同3.1%増の1,925百万円と堅調な増収及び営業増益を見込んでいる。受注環境については、国内のIT需要は、クラウドやAIなどの技術を活用したデジタル化(DX)による企業のビジネス変革の取り組みが継続し、堅調に推移すると見込まれる。専門部隊による社内横断的な人材育成や業務支援を通じたクラウドネイティブな開発への対応力の強化に加え、グループ営業体制の強化やパートナー企業との連携強化により多様化する顧客ニーズに対応する計画である。弊社では、過去からの人的資本の充実やDX対応力強化の取り組みが、スキルアップや契約単価の向上につながっており、進行期もこの好循環が継続するものと考えている。戦略遂行のKPIであるDX案件売上高比率(2025年3月期通期40.2%)は50%超を見据え、またクラウド関連取得資格数(2025年3月期669資格)については更なる取得推進を目指す展開となるだろう。

2. 中期の戦略・トピック
同社では、3ヶ年の中期業績目標を掲げ、随時ローリングしている。2028年3月期の業績目標は、売上高で25,200百万円、営業利益で2,238百万円を掲げており、3期間の売上高成長率で年3.4%、営業利益成長率で年6.2%とやや利益成長を重視する計画になっている。売上高営業利益率は8.9%を目指す。重点取り組みテーマとしては、「中核事業の拡大」、「次期成長事業の創出」、「事業基盤強化」に取り組む。

3. 株主還元
同社では株主還元について、経済環境の変動が激しいことから、安定配当を第一とし、業績や将来の見とおし、配当性向、配当利回りなどを総合的に勘案し配当を決定する方針である。過去には、減益となった期もあったが、1株当たりの配当金は維持または増配してきた。2025年3月期は、年配当金40.0円(普通配当5.0円増配、誕生25周年記念配当5.0円)、配当性向28.8%となった。2026年3月期は、年配当金40.0円(普通配当5.0円増配)、配当性向28.0%を予想する。

■Key Points
・2025年3月期通期は、4期連続の増収・営業増益
・2026年3月期は売上高232億円、営業利益19億円と増収増益予想
・2028年3月期に売上高252億円、営業利益22.4億円を目指す中期経営計画がスタート
・配当金の維持または増配を継続。2025年3月期は年配当金40.0円(前期比10円増)、配当性向28.8%

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)


《HN》

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