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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/29 18:00, 提供元: フィスコ 29日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、小米2.6%下落*18:00JST 29日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、小米2.6%下落29日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比37.68ポイント(0.15%)安の25524.45ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が31.23ポイント(0.34%)安の9145.92ポイントと反落した。売買代金は2670億990万香港ドル(約5兆571億円)となっている(28日は2502億9880万香港ドル)。 様子見ムードが漂う流れ。貿易問題を巡る米中の閣僚級協議は28日に初日を終了し、29日に再開される。8月12日に期限を迎える追加関税の一時停止措置を3カ月延長する見通しと伝わっているが、予断を許さない状況だ。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が29〜30日に開かれるほか、中国では31日に国家統計局などによる7月の製造業PMIと非製造業PMIが公表されることも買い手控え要因として意識されている。 もっとも、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が続いている。中央政府は少子化対策として、満3歳までの子どもを対象とした育児手当として、1人当たり年間3600人民元(約7万4500円)を支給すると発表した。政府はまた、製造業やサービス業などの価格競争抑制にも注力している。指数は引けにかけて下げ幅を縮小した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が2.6%安、取引所運営の香港交易所(388/HK)と中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)がそろって1.9%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の銀行が安い。中信銀行(998/HK)が2.1%、中国建設銀行(939/HK)が1.8%、中国農業銀行(1288/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって1.0%、中国工商銀行(1398/HK)が0.8%ずつ下落した。 農業セクターもさえない。プランター栽培事業者の富景中国HD(2497/HK)が5.6%安、農機メーカー中国大手の第一トラクター(38/HK)が1.9%安、カリウム肥料会社大手の米高集団HD(9879/HK)が1.1%安で引けた。 半面、医薬セクターは高い。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が11.3%、石薬集団(1093/HK)が8.5%、緑葉製薬集団(2186/HK)が8.3%、信達生物製薬(1801/HK)が6.4%、三生製薬(1530/HK)が5.2%ずつ上昇した。無錫薬明康徳新薬開発については、2025年売上高見通しの上方修正も材料視されている。 本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の3609.71ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。医薬、軍需産業、インフラ建設、不動産、資源・素材なども買われた。半面、保険は安い。消費関連、自動車、銀行も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |