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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/30 18:00, 提供元: フィスコ 30日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で反落、テック指数は2.5%下落*18:00JST 30日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で反落、テック指数は2.5%下落5月30日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比283.61ポイント(1.20%)安の23289.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が127.69ポイント(1.49%)安の8432.02ポイントと反落した。売買代金は2715億6270万香港ドル(約4兆9886億円)に拡大している(29日は2268億5510万香港ドル)。 投資家心理が再び悪化する流れ。米関税政策の不透明感がくすぶるほか、中国指標の発表も気がかり材料となっている。米連邦控訴裁判所は29日、トランプ大統領の関税措置の大部分を無効とした下級審判決の執行を一時停止すると発表した。トランプ政権の緊急申立要請を認めた形で、控訴審の審理が続く間、関税措置が維持される。また、中国では週末のあす31日、5月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される。最新の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが4月の49.0→49.5、非製造業PMIが50.4→50.6にやや上向く見通しだが、これまでに発表された5月の経済統計では、小売が市場予想を下回り、不動産関連の悪化が続くなど総じて弱い内容だった。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が6.0%安、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が5.0%安、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.7%安、と下げが目立った。BYDエレクやネットイースなどテック銘柄に売りが先行する中、ハンセン科技(テック)指数は2.5%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている(構成銘柄30のうち下落29)。 セクター別では、スマートフォン関連が安い。BYDエレクのほか、丘タイ科技(1478/HK)が6.6%、舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%、瑞声科技HD(2018/HK)が4.3%、高偉電子(1415/HK)が2.2%ずつ下落した。 半導体やクラウド、AI(人工知能)技術、ロボットの銘柄群も売られる。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.4%安、華虹半導体(1347/HK)が2.9%安、万国数拠HD(9698/HK)が6.5%安、金山雲HD(3896/HK)が3.9%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.7%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.2%安、深セン市越疆科技(2432/HK)が2.9%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が2.8%安で引けた。 自動車セクターも急落。小鵬汽車(9868/HK)が5.0%安、蔚来集団(9866/HK)が4.4%安、東風汽車集団(489/HK)が4.0%安で取引を終えた。そのほか、スマートドライブ関連の地平線(9660/HK)が5.9%安、速騰聚創科技(2498/HK)が4.5%安と値を下げている。 本土市場も反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の3347.49ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。自動車、消費関連、素材、インフラ建設、公益、不動産なども売られた。半面、銀行は高い。医薬、エネルギー、軍需産業も買われた。 【亜州リサーチ(株)】 《AK》 記事一覧 |