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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/09/09 11:01, 提供元: フィスコ

アクシスC Research Memo(1):中長期的な企業価値の飛躍に向け構造的転換

*11:01JST アクシスC Research Memo(1):中長期的な企業価値の飛躍に向け構造的転換
■要約

1. 高度化・複雑化する経営アジェンダに対し、戦略実現人材の紹介やスキルシェアを提供
アクシスコンサルティング<9344>は、ハイエンド人材※1の人材紹介サービスとスキルシェアサービスを行っている。特に、激しく変化する時代のなかで高度化・複雑化する経営アジェンダ※2の解決に立ち向かう戦略実現人材※3に定評がある。人材紹介サービスでは、「AXIS Agent」というブランドで、主としてコンサルティングファーム向けにコンサルタント採用を支援、事業会社に対してもCxO(最高責任者)などのエグゼクティブ層やマネージャー以上の採用をサポートしている。スキルシェアサービスでは、フリーコンサル「AXIS Solutions」とスポットコンサル「AXIS Advisors※4」を提供しており、フリーコンサルではフリーランスのコンサルタントによる課題解決プロジェクトを、スポットコンサルでは1回30分からコンサルを行う。

※1 ハイエンド人材:「コンサルティング」「DX・IT」「CxO」に関して豊富な経験を有している、一般に言われるプロフェッショナル人材。同社に情報登録された段階でハイエンド人材と位置付けられる。
※2 経営アジェンダ:課題が高度で複雑に絡み合う現代における経営課題の総体を示す上位概念。経営アジェンダの解決には、ハイエンド人材の活用が必要となる。
※3 戦略実現人材:ハイエンド人材の上位概念で、戦略の構想にとどまらず、現場を動かし成果に導く力を持つ、戦略的思考と実行力を兼ね備えた人材。同社に情報登録されているハイエンド人材のうち、経営アジェンダ解決を目的にコンサルティングファームや事業会社に紹介・情報提供された人材を戦略実現人材と定義している。
※4 2025年9月以降にリリース予定(旧名称:コンパスシェア)。

2. スキルデータベース、柔軟な人材配置、中長期的な戦略実現人材との連携に強み
同社の強みは、業界トップクラスのスキルデータベース、経営アジェンダに応じた柔軟な人材配置、戦略実現人材との中長期的な連携にある。スキルデータベースは、ハイエンド人材に特化した、業界トップクラスの10万人の登録者を擁するほか、データ属性や拡張性、質の高さも競争優位につながっている。経営アジェンダに応じた柔軟な人材配置は、人材紹介とスキルシェアを組み合わせた複合的なサービスを提供できる点が強みだ。戦略実現人材との中長期的な連携は、戦略実現人材と信頼関係を構築し長年にわたって支援している点が強みである。これらの強みを背景に、キャリアを重ね採用権限を持つに至った戦略実現人材が、発注者として課題解決を同社に依頼するケースが増加している。

3. 中長期的な企業価値の飛躍に向けた構造的転換を本格化させ、新中期経営計画を策定
中長期成長に向け、主力のコンサルティングファーム向け人材紹介に加え、成長ポテンシャルの高い事業会社向け人材紹介とスキルシェアを新たな収益の柱として育成するため、構造的転換を本格化させる方針となった。このため、新たに2026年6月期〜2028年6月期を構造改革期とする新中期経営計画を策定し、2028年6月期に売上高112.9億円、営業利益14億円を目指す。3年間で合計30億円の戦略投資を実施する計画で、マーケティング施策ではテレビCMなどによるメディアミックス戦略を開始した。同社人材の拡充・育成施策ではテクニカルコーチなどを導入したほか、登録者獲得に向けた施策ではオウンドメディアなどを使ったプロモーションを強化するなど、新中期経営計画に沿った施策により既に効果が出ている模様である。

4. 2026年6月期は人材紹介が回復し、広告投資一巡後は営業利益が大きく伸びる見込み
2025年6月期の業績は、売上高が5,271百万円(前期比13.0%増)、営業利益が210百万円(同74.7%減)となった※。スキルシェアは好調だったが、コロナ禍後の大量中途採用の反動による一時的な人材紹介の減収により、営業利益は大幅減益となった。2026年6月期の業績は、売上高6,920百万円(同31.3%増)、営業利益350百万円(同66.1%増)を見込んでいる。スキルシェアが引き続き伸び、戦略投資により人材紹介が大きく回復する前提だ。なお、広告投資が集中する第1四半期に収益水準はいったん切り下がるが、その後は戦略投資の効果で大きく伸びるシナリオである。このため、戦略投資が一巡する新中期経営計画の最終年度となる2028年6月期に、営業利益14億円を達成することは十分可能と、弊社では見ている。

※ 連結子会社であった(株)ケンブリッジ・リサーチ研究所を2024年7月1日付で吸収合併したことにより非連結決算に移行したが、便宜上、連結決算の前期と比較した。

■Key Points
・高度化・複雑化する経営アジェンダに対して、戦略実現人材を紹介する事業を展開
・スキルデータベースの量と質、戦略実現人材との連携などに強みを有する
・2026年6月期は前期減収要因となった人材紹介が回復し、営業利益は大幅増益へ
・構造的転換を本格化させ、新中期経営計画で2028年6月期に営業利益14億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)


《HN》

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