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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/08/01 13:01, 提供元: フィスコ

IIF Research Memo(1):2025年3月期は各段階利益で大幅増益。積極的なM&Aや新規投資で成長加速へ

*13:01JST IIF Research Memo(1):2025年3月期は各段階利益で大幅増益。積極的なM&Aや新規投資で成長加速へ
■要約

インターネットインフィニティー<6545>は、リアルとWebの両輪で新たなヘルスケアサービスを展開するヘルスケアソリューション企業である。ヘルスケアソリューション事業では、高齢者の健康寿命を延ばすための短時間リハビリ型通所介護サービス(デイサービス)「レコードブック」の運営を行うレコードブック事業、福祉用具のレンタル・販売及び住宅リフォームなどを手掛けるアクティブライフ事業、ケアマネジャー専用ポータルサイト「ケアマネジメント・オンライン」を通じて構築したケアマネジャーネットワークを活用したシルバーマーケティング支援・メディカルソリューション、仕事と介護の両立支援、システムソリューションを行うDXソリューション事業※を展開している。また、在宅サービス事業では、在宅高齢者の各種介護保険サービスを提供している。

※ 2026年3月期よりWebソリューション事業から名称を変更。

1. 2025年3月期の業績概要
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の5,161百万円、営業利益が同74.2%増の401百万円、経常利益が同51.6%増の411百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同95.3%増の255百万円となった。すべてのセグメントにおいて売上高が順調に増加したほか、前期中に実施した本社移転による賃料などの固定費削減効果も加わったことで、営業利益及び経常利益は大幅増益となった。ヘルスケアソリューション事業のうちレコードブック事業では、直営店の減少を既存店の稼働率回復が補い、営業利益は大幅に増加した。アクティブライフ事業では福祉用具貸与が堅調だった一方、(株)正光技建ののれんについて42百万円の減損損失を第3四半期に計上した。今後は(株)フルケアとのシナジーにより利益貢献が期待され、構造改革が進むと見られる。Webソリューション事業では、育児・介護休業法の改正に向けて中小企業を対象とした「わかるかいごBizライト」の提供を開始した。在宅サービス事業では安定した事業運営が続いたことに加え、(株)カンケイ舎が運営する通所介護事業所移転に伴う受取立退料40百万円を特別利益に計上した。

2. 2026年3月期の業績見通し
2026年3月期の連結業績は、売上高が前期比16.4%増の6,007百万円、営業利益が同32.4%増の530百万円、経常利益が同30.0%増の534百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21.6%増の310百万円を見込んでいる。各段階利益において前期比で2ケタの増益を見込んでおり、ROEやEPSといった収益性指標も上昇する見通しだ。2026年3月期も積極的なM&Aや新規投資などの成長施策が計画されており、将来的な事業拡大に向けた準備が着実に進められている。また、業務効率化の推進により一部費用が減少しており、これが増益の下支えとなっている。

2025年4月のセントワークス(株)のグループインにより、これまで抽象的であった中期経営計画内のDXソリューション構想が具体性を持ち、成長戦略の実行可能性が大きく高まったと弊社では見ている。従来は2025年問題、すなわち後期高齢者の増加に伴う社会保障費のひっ迫への対応を主眼にレコードブック事業を推進していたが、今後は2040年問題、すなわち介護人材の不足と生産性向上の必要性を見据え、セントワークスの持つ介護事業者向けのプロダクトやコンサルティングを活用した成長戦略を本格化していく。

3. 中期的な経営方針
同社は中期的な経営方針として、レコードブック事業をはじめとする既存事業の成長によって生み出したキャッシュを新規事業の創出に重点投資し、成長スピードを加速させることを掲げている。「リアル×テクノロジーで『健康な未来』を支える」というビジョンの下、「超高齢社会における課題※の解決」を重要なミッションとし、テクノロジーを活用しながら既存事業の競争力向上や新規事業の創出に注力する。具体的には、中規模介護事業者の経営をトータルサポートできるようなDXソリューションを推進する。これにより、既存事業の競争力と収益性を高めるとともに、業績拡大を加速し、企業価値をさらに向上させる。加えて、外部要因に左右されにくい安定収益基盤の構築にも引き続き注力する。自社内で介護保険外の新規事業を立ち上げるとともに、既存事業の成長に寄与する領域へM&Aを積極的に検討し、収益基盤の多様化を進める考えだ。これらにより、最終年度である2029年3月期に売上高8,045百万円、営業利益1,275百万円、親会社株主に帰属する当期純利益750百万円、ROE24.5%、売上高営業利益率15.8%、EPS138円の達成を目指す。

※ 団塊の世代が75歳以上となることにより社会保障費の急増が予見される2025年問題、高齢者人口の割合がピークに達し、介護人材の不足が深刻化する2040年問題を指す。

■Key Points
・リアルとWebの両輪で新たなヘルスケアサービスを展開するヘルスケアソリューション企業
・2025年3月期は2ケタ増の大幅増益。既存事業の伸長と固定費の削減が寄与
・2026年3月期も2ケタ増益
・セントワークスのグループインにより、新規事業展開と成長スピード加速へ

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)


《HN》

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