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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/23 17:13, 提供元: フィスコ 23日の中国本土市場概況: 上海総合は0.7%高で3日ぶり反発、銀行主導で上昇*17:13JST 23日の中国本土市場概況: 上海総合は0.7%高で3日ぶり反発、銀行主導で上昇週明け23日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比21.69ポイント(0.65%)高の3381.58ポイントと3日ぶりに反発した。 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。市場関係者からは「景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性がある」との声も聞かれた。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が20日、7月の米利下げを支持する発言をしたことを受け、中国も金融緩和をしやすくなるとの見方も広がっている。そのほか、先週の上海装具指数は5月30日以来、3週ぶりの安値水準に落ち込んでいたこともあり、自律反発狙いの買いも入りやすかった。 ただ、上値は限定的。中東情勢の悪化を警戒し、指数は安く推移する場面もみられている。イランとイスラエルの軍事衝突が続く中、米国はイランの核施設を直接攻撃した。イラン外務省は、米国に必ず報復すると明言。また、イランのメディアが22日報じたところによると、イラン議会は「オイルロード」要衝のホルムズ海峡封鎖を承認した。国家安全保障最高評議会が決定すれば、封鎖は実行に移される。(亜州リサーチ編集部) 銀行株が相場をけん引。興業銀行(601166/SH)が2.5%高、上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.2%高、中国農業銀行(601288/SH)が2.1%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.0%高で取引を終えた。 ハイテク株も高い。フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)が6.4%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.0%、情報技術サービスの中電科数字技術(600850/SH)が2.5%、通信機器・IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が2.0%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が2.1%、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が1.8%ずつ上昇した。米国が対中の半導体規制を強化する中、国内産業に注目が集まっている。 医薬株もしっかり。浙江華海薬業(600521/SH)が6.3%高、康縁薬業(600557/SH)が2.8%高、津薬薬業(600488/SH)が1.5%高、河南太龍薬業(600222/SH)が1.3%高で引けた。そのほか軍需産業株、海運株、資源・素材株、インフラ建設株、自動車株、不動産株、保険・証券株なども買われている。 半面、酒造や食品飲料の銘柄はさえない。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.1%、舍得酒業(600702/SH)と今世縁酒業(603369/SH)がそろって1.9%、東鵬飲料(605499/SH)が1.6%、内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.3%ずつ下落した。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.49ポイント(0.19%)安の254.26ポイント、深センB株指数が6.59ポイント(0.57%)高の1168.84ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |