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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/05/15 18:00, 提供元: フィスコ 15日の香港市場概況:ハンセン0.8%安で反落、テック指数は1.6%下落*18:00JST 15日の香港市場概況:ハンセン0.8%安で反落、テック指数は1.6%下落15日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比187.49ポイント(0.79%)安の23453.16ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.40ポイント(0.97%)安の8509.67ポイントと反落した。売買代金は2002億900万香港ドル(約3兆7400億円)にやや縮小している(14日は2228億4050万香港ドル)。 米長期金利の上昇が嫌気される流れ。14日の米債券市場では、米10年債利回りの上昇が続き(債券価格は下落)、4月11日以来の高水準を付けている。米中が一部関税の90日間一時停止で合意し、米景気懸念が薄らぐ中、連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを先送りするとの見方が広がった。内部環境もやや不透明。14日発表の4月金融統計では、人民元建て新規融資が市場予想を下回った。また、週明け19日には、4月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される。トランプ関税の影響が気がかりだ。もっとも、下値は限定的。複数の証券会社が中国の経済成長見通しを上方修正するなど、景気懸念が後退していることなどは引き続き支えとなっている。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.4%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(ロンフォー・グループ・ホールディングス:960/HK)が3.6%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.4%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の証券が安い。第一上海投資(227/HK))が3.6%、中信証券(6030/HK)が3.3%、招商証券(6099/HK)が2.8%、中信建投証券(6066/HK)が2.4%ずつ下落した。 半導体やクラウドの銘柄群もさえない。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.3%安、華虹半導体(1347/HK)が3.2%安、万国数拠HD(9698/HK)が4.0%安、金山雲HD(3896/HK)が3.2%安と値を下げている。ハンセン科技(テック)指数は1.6%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。 半面、消費関連の一角は物色される。組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が6.8%高、米菓・飲料の中国旺旺HD(151/HK)が1.7%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が1.6%高、茶飲料チェーンの四川百茶百道実業(2555/HK)が1.3%高、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)が1.2%高で取引を終えた。 本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%安の3380.82ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。不動産、軍需産業、インフラ建設、資源・素材、保険・証券、自動車なども売られた。半面、発電は高い。消費関連、医薬、銀行の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |