けむ。 Kemu
投資家心理を読み切る板読みデイトレード術 1975年生まれ。早稲田大学理工学部卒。大学卒業後、メーカーに就職し、開発業に就くが、連日のオーバーワークで体を壊したこともあり、退社。その後、家庭教師やパチプロでの生活を続ける。パチプロ時代は年収1000万円前後稼ぐも、得る物もなく代わりになるものを探していたところ、2004年12月に株と出合う。チャートも見ずに、板の動きだけで売買するオリジナル手法「板読みトレード」を編み出し、超短期売買をメインに資産を伸ばす。

著書に『投資家心理を読み切る板読みデイトレード術』(パンローリング)


全てのギャンブルがトレードに通ずるものがあるわけではありませんが、ポーカーにはトレードと非常に多くの共有点があると思います。

まず胴元は存在するので厳密にはゼロサムではないものの、基本的には参加者同士のチップの取り合いであるという事。

次にゲーム毎の参加不参加、掛け金の大きさを、プレイヤー自身が決める事ができます。そしてある程度の確率的な裏付け(株の場合は過去の統計やファンダなど)を踏まえた上で、最終的には心理的な駆け引きが物をいうため、常勝には強いメンタルが必要不可欠であるということ。

実際、私も海外でカジノに行った時に多少たしなむ程度ですが、プレイ中に考える事も、負けた時にする反省の仕方も、株の時のそれと非常に似ています。対戦相手が見えるか否かという違いはありますが、勝つために必要な要素も共通するものが多いですし、メンタルを鍛えるトレーニングだと思って、トレーダーの皆さんには一度ポーカーをプレイしてみる事をお勧めします。