〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記


 

 

 

10月2日 ドミニオン社インタビュー

 

Dominion Capital Management, Inc.

Scott A. Foster最高経営責任者(写真)のインタビューに成功する。

インタビュアーはMKニュース米国人スタッフのジム・カーロフ氏。

 

 

インタビューの詳しい内容は、萬成プライム・キャピタル社のEL Doradoに掲載予定。

非常に内容が濃い。

 

以下は超個人的感想。

 

ドミニオン社は運用資産3億6千万ドルのCTA。運用成績と簡単な情報はこちら

インタビューでも理由を語っていたが、8−9月は大変だったようだ。

 

インタビューでは、ドミニオンの顧客層が機関投資家中心ということもあり、

市場心理を突いた短期売買法だけでなく、

CTAの顧客のポートフォリオでの存在意義について、詳しく語ってくれた。

 

ポートフォリオは、「分散投資」と訳されることがあるが、

多角的に収益手段を求めるやり方、その手段一つ一つで、マイナスを抑えることで、

全体的にイイトコ取りになるやり方、と勝手に解釈している(笑)

 

そのマイナスの抑え方(ポートフォリオでの資金管理)の概念について、

フォスター氏は良いアドバイスをくれたと思う。

 

フォスター氏自身、営業で世界中を飛び回っているからか、話が非常に明快であった。

カーロフ氏の質問も、元フューチャーズの記者だけあって、的を射ている。

これくらいのレベルまで、英会話ができるようになりたいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

10月3日 CTAについて

 

毎週火曜日はABG社でトレードステーションの講習を受けている。

(講義ノートの更新がされていないのも私のせいです。ごめんなさい)

 

写真は講師のMichael Cohen氏

コーエン氏はインフォメーショナルCTAだが、

自己勘定でも売買しているそうだ。

 

 

あまり自分のことを語りたがらないため、経歴については不明だが、

出身が穀物系であることは雰囲気で分かる。

 

テクニカル分析に精通していて、マーケットの情報にも詳しい。

ということで、講義内容はテクニカルが中心。これはこれで非常に勉強になる。

でも、肝心のシステム構築は自習になってしまった(笑)

 

 

CTAについて】

 

CTA(Commodity Trading Advisor)は直訳すると「商品投資顧問業者」。

個人的には、金融先物での運用がメジャーになっていることから、

ここでは「先物投資顧問業者」と訳している。

 

CTAと一言でいっても、

マーケットの魔術師」や「新マーケットの魔術師」に登場するような

プロのトレーダーがいる一方で、

自分のように肩書きだけのものを含めたインフォメーショナルCTAと呼ばれる人もいて、

多彩である。(登録の際、区別する必要はない)

顧問料をもらって、1年間に15人超の人に個人的売買アドバイスする場合、

CTAの資格が必要になる。

 

自主規制団体であるNFA(米国先物協会)に登録するCTAの数は935名。

CPO(Commodity Pool Operator:先物ファンド運用販売業者)の数が1,416名だ。

参考 (2000年9月30日現在)

CPOは、自分の預かった資金に関してはCTA業務ができる。

 

CPOとCTAの一般的な関係については、

かつてマニアの方(笑)に返答したものを利用する。

 

CTA:実際にマーケットで売買する人(会社)。

CPO:先物ファンドを設定・販売し、募集した資金を運用する人(会社)。

 

例えば、CPOが「Panファンド」という、先物ファンドを設定・販売したとする。

CPOの運用監督者(トレーディング・マネージャー、略してTM)は、

サヤ取りCTA、リンダCTA、タートルCTA、カプランCTAにそれぞれ

Panファンドの一部資金を任して売買してもらう。

 

リンダCTAがこけても、タートルCTAがそれを上回る成績を出せば良い。

また、残りの資金は固定金利の債権で運用したりする(米国の場合)。

このようにCTAの選定、資金の配分比率を含め、

ファンドの運用手段を決定するのが、CPOの役目。

 

野球に喩えると、チーム(ファンド)の勝敗は、

球団(CPO)の監督(TM)の采配にかかっているし、

選手(CTA)の活躍にもかかっているということ。

 

個人的にはCPO単独の立場は中途半端で、

CTAに特化するか、ヘッジファンドを対象とした

ファンド・オブ・ファンズを思考した方が面白いと思うのだが、

どうなんでしょう?