〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記

9月20日 大豆ピット

この写真は別の日のお昼休み(笑)のときに撮影したもの。

左奥が大豆ピット、右側がコーン・ピット
左前が小麦ピット。
真ん中に、ちょこんとあるのがオート麦ピット。
トレーダーは5人ほど。  

20日の大豆マーケットは、急騰、弱含み、反落の展開。
この1時からの反落の時間(15分間)に、大豆先物のピットの真ん中に立たせてもらう。

ギャラリーから見た感覚と、フロアから直に見た感覚がまるで違うように、
オープン・アウト・クライ(ピットの中で買値と売値を唱えて値決めをする方式)を ピットの脇から見るのと、ピットの中で見るのとでは、まるで違う。

大の大人、しかも外国人(笑)たちが自分の周りで、
ハンド・シグナルを出しながら、「テーン!!」とか「ファーイブ!!」とか、
ある人はジャンプしながら、ある人はものすごい形相をして迫りながら
大声で叫びあっている状況。
事情がわかっていても、圧倒される本物の迫力がある。
非常に貴重な経験だ。

ある方がCBOTの色を聞かれ、「おっさん」と答えたように、
大豆ピットにいるトレーダーの平均年齢は、
40後半ぐらいだろうと、ライアンは言う。
個人的にはもう少し高いように思う。

実際、雰囲気に飲まれているだけで、
誰が儲かっているのか、いないのかも、
残念ながら、間近で観察していても、よくわからない状態。

また電光掲示板を見なければ、値動きがわからない、
というか、実際にマネーゲームをしているようにも思えない
という、しょうもないレベル。

ピットの状況と、チャートがシンクロしてイメージできると良いな、
としみじみ思う。

ちなみに現在値というと、Last Priceを連想してしまうが、
これはあくまで「過去に決定した値段」でしかない。
本当の現在値とは、ピットの中で交わされている
ビッド(買い気配値)とアスク(売り気配値)である。

ところで、8段からなる大豆ピットの5段目に、ぬらりひょんと、
腕組みしている、どこかで見たことのあるトレーダーの方がいた。
デビッド・ブレナンCBOT会長だった。
3段目にブレナン弟氏がいた。そっくりだった。

ピートが「ブレナン氏と話をしたいか?」聞いてきたが、
大のマスコミ嫌いと聞いているので、遠慮しておく(<小心者)
じっさい、かなりマスコミと仲が悪い。

ちなみにCBOT農業先物フロアの位置は以下の通り(おそらく)
QuickTimeがあるとここで、映像がみられるようだ。

【CBOT農業先物のフロア】