〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記

8月28日(3) ヘッジャー

カントリー・エレベーター業者の方に、
最近の穀物の下げ相場について尋ねてみた。

マンテノの東隣のグラント・パーク(Grant Park)というところにある Grant Park Coop Grain社のマネージャー、
Daniel Stadt氏(右の写真)と場電モニター。

事務所の中の作りからして、
地元農家の情報センターの役割を
果たしているようだ。

デジカメの写真を見て、
「日本人はハイテクだねえ・・・」
いえ、そちらこそ。

スタッド氏によると、農家は直接ヘッジをしないという。
(ちなみにヘッジの基本的仕組みについては、
基本編:『先物とオプションの世界』
詳細編:『先物市場の理論と実務』
マニア編:『入門 先物市場のすべて』をご参考に。)

売りヘッジするのは、カントリー・エレベーター業者で、
現在はベーシス(ある限月の先物価格と、ある地域の現物価格のサヤ)に
かなりの幅があるので、儲かっているとのこと。

ヘッジ手段としては、農家から買ったら即座に
その分だけ売りヘッジ、という至極単純なもの。  

右の写真は事務所に掲示されていた今日の買取価格。
したがって、売りのタイミングを計ることはないそうだ。
つまり投機はしない。

もちろん、ベーシスは縮まると困るので、
マーケットの監視は欠かせないという。

先物価格が当たり前のようにモニターされ、
ヘッジ手段として利用されていることに、
今更ながら米国市場の足腰の強さを実感する。 

また商社・加工業者側が、逆に基本的に
買いヘッジをしていることを考えると、
市場のプレーヤーは、生産者筋と商業筋に、
分けて考えておく必要があるようだ

Grant Park Coop Grain社のカントリー・エレベーター

140万ブッシェル(3.8万トン)の容量がある。
利用農家の数は意外と少なく、25戸だという。
  それでこれだけの量なのだから、、、  

大規模農家が多く、
点在する家もかなりの大きさだった。
  日本と同じ事情だろうか?

しまった。農家の写真を撮ってくるのを忘れていた。




(おまけ)

昼食をとった「Old Country Buffet」
  店内は明るくきれいで、店員もかなりフレンドリー。
平日のせいか、お年を召した方が多い。

一人7ドル弱のバフェ。
種類も豊富で、しかも美味。
アメリカン・フード大好きオヤジの自分としては
天国のような店。