〜めざせヘッジファンド!〜
シカゴ絵日記

7月11日16:00
ジェリー・M・ハリス氏へインタビュー

Jerry M. Harris氏の共同インタビューに同席する。
インタビュアーは、MKニュースの橘さんと、
タイセイ・コモディティ社の長野さん。

ハリス氏がシニア・バイス・プレジデントを務めるWelton Investment Corporation社は、総運用資産1億7500万ドルのCTACPO
分かりやすく、面白い喩えで応えてくれたハリス氏。(写真)

Q&Aの詳細については、ぜひタイセイ・コモディティ社のWebで。
ここからは、あくまで超主観的な感想。

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インタビューの中でハリス氏は、5つの原則について語ってくれた。
なかでも最も印象的だったことが、
対顧客コミュニケーションを非常に重要視していることであった。
その一つの表れが、自己資金もまた自分のファンドで運用していることであろう。
そこに自分はCTA(Commodity Trading Adviser:先物投資顧問)・CPO(Commodity Pool Operator:先物ファンド運用業者)と、
他のミューチュアル・ファンド・マネージャーとの相違点を感じている。

ミューチュアル・ファンドもCTAもパブリックな
(他人の資金を運用する)存在である。
しかし、CTAはまたプライベートな存在でもある(自己資金を運用する)。
ということは、(少なくとも自分の場合)資金を託す側となれば、
より運用者との距離感が狭まり、一蓮托生的な信頼感が生まれるような気がする。

米国の場合、シリーズ3という試験にさえ通れば、
自分のような無一文の人間でも、CTAを名乗ることができる。
(日本の場合、資本金1億円でないと商品投資顧問として開業できない。)
そして才能があれば(これは本質の問題)、託してみようという人々がいる。
(もちろん倫理に反する行為をすれば、厳しく罰せられるし、
CTAの業務を監視するルールと機関がある。)
仕事の本質が明確なため、結果が出なければ非難を浴びる厳しい世界だが、
実力があれば応援してもらえるという環境においては、
米国にはチャンスがあるように思う。

才能を応援するという意味では、
先物運用ファンドを販売するFCM(Futures Commission Merchant:先物取引員)や
IB (Introducing Broker:仲介業者)の営業担当者は、
自身もそのファンドに資金を託しているという。
だからこそ勉強し真剣に人に薦められるのだ、
という話を益永さんから教わったことがある。